「加計学園問題」安倍さんもう良いではないか、長期政権もう5年もやったんだ。実はこうでしたと言って辞任した方が国民の受けもよくなると思うのだが・・・・・・・

 昨日、加計学園愛媛県の新文書について呆れ果てるようなコメントを発表した。同文書には、加計学園からの報告として、2015225日に加計孝太郎理事長と安倍首相が面談し、安倍首相が「そういう新しい獣医大学はいいね」と発言したことが記載されていたが、今回、加計学園側はそれを自分たちがでっち上げた嘘だったと弁明したのだ。
 加計学園が〈当時の関係者に記憶の範囲で確認出来た事〉として、文書で発表したコメントは以下のとおり。
〈当時は、獣医学部設置の動きが一時停滞していた時期であり、何らかの打開策を探しておりました。そのような状況の中で、構造改革特区から国家戦略特区を用いた申請にきりかえれば、活路を見いだせるのではないかとの考えから、当時の担当者が実際にはなかった総理と理事長の面会を引き合いに出し、県と市に誤った情報を与えてしまったように思うとの事でした。その結果、当時の担当者の不適切な発言が関係者の皆様に、ご迷惑をお掛けしてしまったことについて、深くお詫び申し上げます。〉
 これがほんとうならば、加計学園のやったことは、愛媛県今治市に対する「詐欺」行為ではないか。
 なぜなら、「誤った情報」などという表現でごまかしているが、加計学園は自ら「獣医学部設置を実現するため、安倍首相と加計孝太郎理事長の面談を担当者がでっち上げ、愛媛県今治市を騙して動かした」ことを認めたことになるからだ。しかも、この加計学園の「総理と理事長の面会」でっち上げの結果、愛媛県今治市が緊密な連携をはかり獣医学部新設に向けて動き、それが国家戦略特区として認められ、愛媛県今治市から合わせて約1864000万円もの補助金を出す決定をおこない、今年4月の開学へといたっているのだ。
 これはほとんど犯罪だろう。しかも、安倍首相はその詐欺犯罪に名前を利用されたことになる。安倍首相は森友学園問題では籠池泰典理事長のことを「詐欺をはたらく人物」と批判したが、すぐに「加計学園は詐欺をはたらく学校」として抗議するべきだ。
 だが、安倍首相がそんなことをするはずがない。なぜなら、「安倍首相と加計理事長の面談はつくり話」とする今回の加計学園のコメントじたいが、インチキ、嘘の上塗りでしかないからだ。
 
■愛媛・今治の柳瀬首相秘書官訪問は、安倍・加計会談を受けてのもの
 今回の加計のコメントがインチキであることは、ほかでもない当時、首相秘書官だった柳瀬唯夫氏の行動が証明している。
 参考人招致でも認めたように、柳瀬氏は加計学園側と官邸で3回も面談をしているのだ。しかも、その1度目は、安倍首相と加計理事長の面談があったとされる2015225日からほぼ1カ月後の324日のことだった。
 柳瀬氏はこの面談について、参考人招致で「(加計の担当者から)『今度、上京するのでお会いしたい』とアポイントがあってお会いした」と述べた。この答弁は「具体的な案件もなく、『上京するから』なんて理由で首相秘書官と簡単に会えるものなのか」というツッコミが溢れたように、嘘というのがバレバレだ。首相秘書官が独断で一学校法人の担当者の特区指定の相談に乗るなどという、ほかでは絶対にあり得ないことが実現したのは、柳瀬首相秘書官を動かすなんらかのきっかけがあったからだ。
 愛媛県の新文書には、安倍首相の「獣医大学いいね」発言が記された文書とは別に、同年315日に今治市と加計側がおこなった協議の内容を記した文書があるのだが、そこにはこんな記述があった。
〈柳瀬首相秘書官と加計学園の協議日程について(225の学園理事長と総理との面会を受け、同秘書官から資料提出の指示あり)(学園)324(火)で最終調整中である〉
 つまり、この文書には、安倍首相と加計理事長の面談がすべての出発点になって、柳瀬首相秘書官が加計学園に資料提出を求め、加計は324日に官邸を訪問することになったという経緯が記されているのだ。
 さらに同文書には、「文部科学省の動向について」と題した項目にこんな記述もある。
〈(学園)文科省から獣医学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議委員に対する意見照会を実施している模様。
 225に学園理事長と総理との面会時の学園提供資料のうち、「新しい教育戦略」(別紙p.5-6)に記載の目指すべき大学の姿に関する部分を抜粋したアンケート形式の資料を示して、短期間での回答を求めている。アンケート結果は、柳瀬首相秘書官との面会時に、学園に対し、情報提供されるものと推測。
 なお、委員からの評判は概ね良いとの情報を得ている〉
 そう。この報告文書には、「225に学園理事長と総理との面会時の学園提供資料」と、面談時に加計理事長が安倍首相に資料を提供していたとする記述まで、当たり前のように出てくるのだ。
 
■柳瀬首相秘書官は、安倍と加計の会談について否定していなかった
 加計学園担当者の「総理と理事長が面会した」という発言がつくり話ではないことを物語る材料はほかにもある。それは、柳瀬氏と加計学園担当者が官邸で2度目に会うことになった201542日の会合をめぐるものだ。
 510日に行われた柳瀬秘書官の参考人招致でも大きな焦点となったこの会合は、加計学園サイドが柳瀬秘書官に愛媛県今治市を引き合わせるため、いっしょに官邸を訪問。愛媛県今治市の複数の職員が同席のもとで会合がおこなわれた。
 この会合が行われたのも、安倍首相と加計理事長の会話がきっかけになっていた。新文書のうち、324日の柳瀬首相秘書官と加計関係者の協議について今治市から受けた報告内容をまとめた文書には、こう書かれているのだ。
安倍総理加計学園理事長が先日会食した際に、獣医師養成系大学の設置について地元の動きが鈍いとの話が出たとのことであり、同学園としては柳瀬首相秘書官に42日午後3時から説明したいので、県と今治市にも同行願いたいとの要請があったと今治市から連絡があった〉
 安倍首相と加計理事長が面談し、獣医学部に関して会話していたのが事実であることは、42日の会合における柳瀬氏の対応からもうかがえる。加計学園の担当者はこの会合で、柳瀬氏や愛媛県今治市職員を前に〈先日安倍総理と同学園理事長が会食した際に、下村文科大臣が加計学園は課題への回答もなくけしからんといっているとの発言があった〉などと報告していた。
 もしこれがつくり話であったら、柳瀬氏は当時、総理のスケジュールや行動をすべて把握している首相秘書官であり、すぐにその嘘を見抜けたはずだ。加計学園が安倍首相の名前を使って嘘をついていたのなら、その場で「そんな事実はない」と指摘していなければおかしい。
 しかし、この会合の報告文書のどこをみても、柳瀬氏のそういった発言はない。柳瀬氏はむしろ、安倍首相・加計理事長の面談が前提であるかのように、建設的なアドバイスをおこなっているのだ
 
■日大だけでなく、安倍首相の嘘と責任転嫁体質も徹底追及すべきだ!
 いずれにしても、こうした経緯をみれば、安倍首相と加計理事長が面談をおこなったことをいまさら「つくり話」とすることがいかに無理スジかというのがよくわかるだろう。
 にもかかわらず、加計学園はなぜ、自らの詐欺疑惑まで浮上するリスクを冒してまで、こんな嘘をついたのか。
 それはやはり、安倍首相を守るためとしか考えられない。
 周知のように、愛媛県新文書の公表以来、安倍応援団たちはしきりに「愛媛県の文書には信用性がない」「新文書の内容は伝聞の伝聞でしかない」と、愛媛県の担当者の誤認であるかのような攻撃をおこなってきた。
 しかし、愛媛県の新文書公開で、会合の同席者で安倍官邸とべったりのスタンスだったはずの今治市も追い詰められ、菅良二市長が、安倍首相と加計理事長の面談について加計学園側から市に伝えられていたことを明らかにせざるをえなくなった。
 そこで、加計理事長との面談を絶対に認めるわけにいかない安倍官邸は、加計学園サイドに言い含めて、話の出所である加計学園の担当者が嘘をついた、ということにしたのだろう。
 保身のために佐川宣寿・前理財局長や柳瀬氏にバレバレの嘘をつかせ、今度は大学担当者に責任を押し付けはじめた安倍首相。マスコミはいま、日本大学アメフト部の悪質タックル問題で、日大の責任転嫁体質を厳しく批判しているが、安倍首相の責任転嫁と嘘についても徹底追及すべきではないか。こちらは、日本の政治の根本的な問題が問われているのだ。(編集部)
 
 
これ『加計学園が「安倍首相と加計理事長の面談」を自らの捏造と弁明するも嘘がバレバレ! 面談を物語る証拠がこんなに』と題したLITER 2018.05.27の配信記事だ。
 
 
役所の補助金絡みの事業では我々業者側と言うのは、確かに加計学園側が言うように、お偉い人がこう言っていたと言うフレーズは良く使い、役所の弱みに付け込んで、良くウソを言って補助金を有利に運ぶ事は日常茶飯事と言っても良い。だが前後の状況も考えてとの条件付きである。今回のような国のトップが絡む場合は、まかり間違えば大変な事になるので、リスク大な案件としてそう言うウソはやらないのが普通だ。まして事が起こってから、言い訳がましく、これこれしかじかとは絶対と言って言わないだろう。それを加計学園側がわざわざ作り話をしたと言っても、誰も信用せず返って不信感持たれるのがオチだから、加計学園が作り話だったと今更言っても、官邸側に指示されたと疑われるのがオチである。まっ!それだけ首相が危機感抱いてる事の裏返しで、かえって疑惑が増したと言う事になるだろう。安倍さんもう良いではないか、長期政権もう5年もやったんだ。実はこうでしたと言って辞任した方がまだかわいいと思う。