昨日発表された短観を見れば、「アベノミクス」は完全に失敗したがそれも認めず尚進める安倍自民への鉄槌は来夏の参議院選である

 安倍政権の看板政策アベノミクスが苦境に立たされている。日銀が1日発表した9月の企業短期経済観測調査(短観)では、大企業製造業の景況感が悪化。生産や輸出、個人消費の回復も鈍い。安倍晋首相が打ち出したアベノミクスの新たな「三本の矢」にも市場の反応は薄く、政策は手詰まり状態だ。蜜月関係を築いてきた経済界も距離を置き始めた。
 
「悪化は悪化でも落ち着いた悪化だ」。日本商工会議所の三村明夫会頭は1日の記者会見で今回の短観をこう表現した。全体的に不振だが、大企業の非製造業では底堅さも見られるとの見方だ。
 ただ非製造業は中国人観光客などの旺盛な消費に支えられた面が大きい。松屋銀座(東京都中央区)などの百貨店では、中国の国慶節(建国記念日)の連休に合わせ、外国人向けの売り場を拡充し取り込みに躍起だ。
 一方、1日発表された9月の国内新車販売台数は9ヵ月連続の前年割れ。国内消費は依然弱く、大和総研の熊谷亮丸チーフエコノミストは「最後は中国経済次第。景気の下振れリスクは高まっている」と警告する。
 首相は9月24日の記者会見で、新たな本の矢として「強い経済」 「子育て支援」 「社会保障」を掲げたが、市場関係者の評価は「政策手段ではなく、目標を並べただけ。これまでの金融緩和や成長戦略が明示されず、むしろ後退感がある」と冷ややかだ。
 首相は外遊先のジャマイカで1日(日本時間)、国内総生産(GDP)600兆円への拡大は2020年ごろを目指すと表明。「名目3%の成長をしていけば到達可能だ」と強調した。
 だが、年3%成長はバブル末期以来、達成したことがない高い水準。足元の景気すらおぼつかない状況だけに、経済界からは「あり得ない数字。政治的メッセージとしか思えない」(経済同友会の小林喜光代表幹事)との声が上がる。
 安倍政権は10月中旬にも経済界との官民対話を立ち上げ、投資拡大や賃上げを促す方針だが、先行き不安から企業は慎重姿勢を崩さず、経団連榊原定征会長は「規制緩和はまだ不十分」と、逆に政府に注文をつけるありさまだ。
 中国ショックに伴う世界的な株安で、東京株式市場の日経平均株価は、ことし6月の高値から3千円超下落している。1日は中国の景気指標改善などで株価が上昇したものの、市場では日銀の追加金融緩和を期待する声が強い。
 日銀の黒田東彦総裁は「物価の基調はしっかり改善している」と現時点で追加緩和に否定的だ。しかし直近の消費者物価指数は2年4ヵ月ぶりのマイナスに転落。政権が最重要課題とするデフレ脱却は遠のいている。
 黒田氏と首相は9月25日、官邸で約3ヵ月ぶりに会談した。追加緩和の必要性などが協議されたとみられている。
 ただ日銀は年間80兆円ペースで長期国債を買い進めており、これ以上の増額は容易でない。政府内には、追加緩和で一段の円安が進むと、物価上昇で消費の回復が遅れるとの懸念もある。「日銀は動くに動けない状況に陥つている」(日銀OB)のが実情だ。。
 首相は今月7日に実施する一内閣改造に合わせ、新たな経済政策の総合パッケージを発表する方針。経済再生へ実効性のある内容となるのか、政権は正念場を迎えている。
 
 
これ「日銀短観大企業製造業の景況感悪化、新政策に冷ややか」と題したあるローカル紙の1日の報道記事である。
 
 
 従来から見ると、これほどまでコキおろされても尚且つ生存してる政権も珍しい。
野党第一党の民主がだらしないのか、それとも国民が鷹揚なのか良く解らないが、安倍晋三と言う男、運のあると言うか、幸せな男ではある。だから何をしても良いと言う事にはならないが、最近の彼は完全に国民を舐め切っている。何をしても国民は何も言わず理解してくれると勘違いをしている。見方を変えれば国民を甘く見ていると言うのが真実であろう。一番怖いのは自分を過信する事である。完全に有頂天になっている。そうさせたのは国民では無い。かの言う自民党であり、公明党である。がそれも来夏参議院選までである。国民もバカではない。このまま行けば、自民は今までの慢心が災いし大敗は必至だ。そうはなりたくはないだろうが、108,9間違いないだろう。がその受け皿は民主では無く、野党が結集した野党連合になるだろう。余りにも安倍自民は好きな事やり過ぎた。