選挙で敗れた候補者が必ず口にする「私の不徳」に異議あり

 首長選で続けざまに現職が敗れる事態になっている福島県。17日投開票の県都福島市長選でも官僚出身の新人が、50%近い投票率に支えられ、4選を狙った現職を大差で破った。
 福島市東京電力福島第1原発から約60キロ離れているものの、放射性物質が多く飛散した北西に位置し、空間線量が比較的高い。
 このため、現在も6千人以上(10月末現在)が自主避難しており、除染や除染で生じた汚染土などを保管する仮置き場の設置、住民の健康対策などが、選挙戦の争点になった。
 瀬戸孝則氏は過去最低の投票率(38・18%)だった前回選挙でも7万票以上を獲得。今回も自民、公明、社民各党の支部と連合福島の推薦を受け、形の上では盤石に見えた。が、現職批判は予想以上に強く「組織として表向き推薦していても、公明党の女性票や医師会、経済団体票はかなり逃げる」(後援会関係者)との警戒感があった。
 現職が落選した郡山、いわき市と同様、原発事故直後に、「市長が県外に避難した」との噂がインターネットなどで流れたことも、最後まで足を引っ張った。 ある会社経営者(52)は「復興過程で現職が落選し、新市長と議会が対立するのは好ましくない」とし、現職支持の声は有権者の中にもあった。自民党野田聖子総務会長も駆けつけ、てこ入れを図ったが、自民党支持層の一部も小林氏に回るなど逃げる票をつなぎとめられなかった。
 瀬戸氏は事務所前で「私の人として至らぬ点が原因」と敗戦の弁を語った。ただ、当選した小林氏も7月に環境省を退職して福島市内に移り住んだばかり。「有権者のやり場のない怒りが現職批判票になった」(同)との見方も多いだけに、復興の停滞は許されない。(大塚昌吾)
 

これ「福島、現職相次ぐ落選 進まぬ復興 有権者の怒り」と題した産経新聞11月18日の報道である。
 

 私は選挙のたびに敗れた候補者が必ず口にする「私の責任で負けた、私の不徳の致すところで申し訳ない」と必ず言う。私はいつもこの言葉を聴くと思う。本心を言えばと。見方を変えれば相手を非難しない、非常に日本的気遣いに聞こえるが、私には候補者の皮肉に聞こえる。どうして私がこれだけ頑張ったのに貴方方がもう少し頑張ってくれなかったのか、もしもう少し頑張ってくれてたら当選していたのにとどうして言われないのか。である。そう言えば友人は確かにお前の言う通りだがと言いながら、皆一様にゲラゲラ笑ってるのである。確かにその通りであるが、そこが外国と違うところであり、国民性が絡み大変だろうと理解を示すが皆一様に笑っているのである。私も解かってて言ってるのだからこれも世話無い話だ。本当に日本語は面白い。(笑い)