安倍元首相に合流要請 「大阪維新の会」の姿見えたり

 地域政党大阪維新の会」の幹部が安倍晋三元首相に、自民党を離党して維新の会に合流するよう要請していたことが16日、関係者の話で分かった。ただ、安倍氏は9月の党総裁選に出馬する機会をうかがっているとされ、「私は自民党再生を目指す立場だ」と、合流には否定的な考えを示しているという。 
 維新の会は公職選挙法の政党要件を満たして国政選挙を戦いやすくするため、現職の国会議員5人以上の確保を目指している。安倍氏は15日に維新の会との合流の可能性を記者団に問われた際も、「そういう観点からではなく、いかに政策を実現させていくかという観点から考えたい」と述べるにとどめていた。
 
時事通信の報道である。
 
 
 この報道を見て私は今までの「大阪維新の会」への支持が急に萎えてしまい、支持を見直そうと思っている。
 
 それには2つの理由がある。
 
 1つは、確かに「大阪維新の会」からのラブコールは無く、他政党からのラブコールだったが、マスコミのその報道へ直接的に、Yes,Noを明確にせず、高みの見物的に直接の意思表示をせず、世論を注視した事である。これは他政党をもてあそんだ事に等しい。私はその姿勢が嫌いである。新党とは単純に政策の立ち上げ等だけで無い、世論等の盛り上がり等の時期と言うものもあり理屈では説明できないものもあると言う事で、私は「大阪維新の会」はその時期を逸したと思っているからである。
 
 そしてもう1つは安倍元首相に合流要請を要請した事である。結論から申せば、例えどんな理由があろうとも勝手に政権を投げ出した政治屋(政治家とは言いたくない)に要請した事である。思えばこの人は、そう言う意味ではもう過去の人である。それでも維新が要請したと言う事は、何かやはり維新も普通の政党よろしく、保守の姿勢がほしいのかと思われた。それで無くとも、民主党政権交代劇を、政治的にはマグマのような新鮮に思えた、既成政党には無いあの高揚感を持続せず、また以前の古い政党感に戻った印象が限りなく嫌いになり、何の事無い結局大阪維新の会」も普通の政党かと思ってしまった。安倍元首相への合流要請にはそう言う意味において私はかなりの不純を感じた。
 
 これでは政権交代以後のオウンゴールによる民主党と殆ど変らず、国民の理解は難しいと今私は思っている。大阪維新の会」が「大阪維新の会」で無くなる事も意味する。