会計検査院は9日、平成29年度の決算検査報告を安倍晋三首相に提出した。官庁や政府出資法人の「税金の無駄遣い」や制度の改善を求める指摘は374件、総額1156億9880万円だった。指摘件数は過去10年で最も少なく、総額も2番目に少なかった。検査院は「年度によって検査テーマが異なり、指摘件数や総額の増減はやむを得ない」としている。
検査院は内閣から独立した地位にあり、国の機関や国が2分の1以上出資する法人などの決算を検査し、報告する。29年度は、早急に是正が必要な法令違反に当たる「不当事項」と判断された事例が292件、約75億円だった。
今回の検査報告とは別に、学校法人「森友学園」への国有地売却問題をめぐる財務省の決裁文書改竄についての追加検査は継続中。今年6月に公表した中間報告では、改竄文書を検査院に提出した財務省の行為は会計検査院法に違反するとの見解を示した。
私ら建設の業者は何が怖いかと言えば、発注者の完成工事検査と二年間にわたるそれら完成工事の最後の締めの、年度〆の5,6月頃に行われる、この会計検査だったと記憶してる。それ程厳しい検査だった。一切手心無しで、情もない、鬼のような機関だった。当然に我々の業種にありがちな付け届けや袖の下も一切効かない正真正銘の役所だった。本来我々業者は発注者の完成工事検査で終わってはいるが、その工事が適正な予算で設計されていて、それが現物もその通りに造られているかが問われるのだから当然と言えば当然である。ところがもしこの工事で造った方の我々に瑕疵が見つかれば我々施工業者は即工事の指名が停止され、工事に入れなくなり倒産の憂き目となる。だからこそ真剣である。何10年もこれらを経験して思った事は、役所と言う役所で、本当に忠実にその任を守ったのはこの会計検査院のみである事は、ウソ偽りなく言える。その役所が事「モリカケ」問題だけ見つける事出来なかったのは、今までの会計検査院では有り得なかったと言う事は、紛れもなく政治的に大きな力が働いたと言って良い。我々も活きていく上で真剣だ。今までは、工事で下手な瑕疵が見つかれば、支持してる国会議員に頼んで国交相の大臣まで動かしてもみ消したものだが、それは半端ないくらい大変だった事を思う時、その不正を会計検査院が見つけられなかったと言う事は、とりもなおさず、絶対逆らえない最高権力者の力が働いたと言う事になる。ここまで言えばお解りと思う。だからこそ私は今まで「モリカケ」問題だけは大きな力が働いたから現政権はウソを言ってると断定した訳である。