前原誠司氏が橋下氏と小沢氏の仲介? 政治感の違う「水と油」が上手く行く筈がない

 国民民主党前原誠司元外相が再始動の機会をうかがっている。旧民進党代表として主導した旧希望の党への合流が不調に終わって以降、政局の表舞台から遠ざかっていたが、旧知の間柄である日本維新の会橋下徹前代表(前大阪市長)とのパイプなどを生かし、野党再編の「次の一手」を模索し始めた。
 7日夜、東京都内のフランス料理店で前原、橋下両氏と自由党小沢一郎代表が向き合った。橋下氏と小沢氏が顔を合わせるのは実に「6、7年ぶり」(関係者)。橋下氏の著書『政権奪取論』(朝日新書)の内容を酒のさかなに、3人は野党結集のあり方をめぐり持論を述べ合った。
 会食は、小沢氏が橋下氏の動向に関心を示していることを耳にした前原氏が、橋下氏と定期的に開いている会食の場に小沢氏を招く形で実現した。かつて「第三極」の勢力結集を狙った橋下氏と、過去2回の非自民政権樹立の立役者である小沢氏-。2人を引き合わせた前原氏が、「1強多弱」の状況を打開する策を練っているのは明らかだ。
 小池百合子東京都知事が率いた旧希望の党への合流を決めた前原氏の狙いは、「非自民・非共産」勢力の構築だった。だが、思惑とは裏腹に昨年10月の衆院選で旧希望の党は敗北し、旧民進党系勢力が四分五裂した惨状だけが残った。前原氏は責任を負って旧民進党代表を辞任し、今年5月に国民民主党に参加した後も要職には就いていない。
 玉木雄一郎代表のもとで国民民主党に追い風が吹く兆しはなく、党内には前原氏らベテランの経験に期待を寄せる向きもある。ただ、旧希望の党への合流が失敗したことの残像はなお鮮烈だ。旧民進党を離党して立憲民主党に入党した福田昭夫元総務政務官は、国民民主党不参加を表明した記者会見でこう強調した。
 「前原氏は、いまだに小池氏にだまされたとも、われわれをだましたとも思っていない。そういう人と政治行動は一緒にできない」
 旧民進党崩壊の引き金を引いた人物という評価は、「復権」を阻む高いハードルとして前原氏の眼前に立ちはだかっている。(広池慶一)
 
 
これ『前原誠司氏、再始動へ着々 「橋下・小沢会談」を仲介』と題した産経新聞11/10() 21:33の配信記事である。
 
 
人間付き合いの中で、「えっ!」っと思われる事を平気でやる人間が数多くいる事は良く解るが、問題はその人間がそれをどう思っているか、またどう思ったかで判断が分かれる。我々団塊の世代の高齢者にはそれを「新人類」とも映る。この前原誠司氏はそんな類の人間だ!個人的には一番嫌いなタイプである。原則主義者の橋下徹大阪市長とは合わない筈だが、親交があったとは驚きである。しかもその「水と油」であった筈の小沢一郎さんと会談するとはまたもって驚きであり、「また何かやらかす気」と考えても不思議ではない。この3人少なくとも思惑が一致した証拠だろう。安倍1強が終焉を告げ、次代にバトン、このまま行けば進歩の無い自民党五里霧中となり、混乱が生じ、戦後史において始めてトップが定まらない事態が生じるは必定だ。それを先取りの感のあるこの3人の会合だろうが、思うにこの3人では合意は難しいと思われる。なぜならこの3人政治感がまるっきり違うのだから。