安全保障関連法案を審議する参院特別委員会の鴻池祥肇(よしただ)委員長は15日、これまでの審議を締めくくる首相出席の総括質疑を16日に行うことを決めた。自民、公明両党は17日の参院本会議での採決をめざすが、反発する野党は内閣不信任決議案などの提出で抵抗する考えだ。与党は決議案をすべて否決したうえで、遅くとも週内に成立させる方針。一方、中央公聴会が15日開かれ、識者らが賛否の立場から意見を述べた。
自民、公明両党は16日夜か17日午前中にも特別委で採決を行う方針。その後の野党の抵抗によって17日の参院本会議採決がずれ込んだ場合でも、18日までには可決、成立させる方向で調整している。安倍晋三首相は15日、谷垣禎一幹事長と会談。週内に法案を成立させる方針を確認した。
■野党、問責・不信任案提出へ
これに対し、民主など野党側は法案の成立阻止に向け、参院で安倍首相や中谷元・防衛相、岸田文雄外相らの問責決議案、衆院では安倍内閣不信任決議案をそれぞれ提出する方針だ。自民党幹部は、これらの採決に1本あたり数時間かかるとみており、夜を徹して本会議を断続的に開き、遅くとも18日昼ごろまでの法案成立を想定している。
一方、自民、公明両党と、野党の次世代の党、日本を元気にする会、新党改革の3党の実務者は15日、法案の修正協議を行い、自衛隊の海外派遣について、安倍内閣が国会の関与を強める閣議決定を行うことなどで大筋合意。16日に首相を含む5党の党首会談を開いて正式合意する予定で、3党は法案に賛成する方針だ。また与党は15日、維新の党との修正協議について、「法案修正はできない」として打ち切った。
この法案も大詰めだ。思うに自民を含めた全ての国会議員はこの法案に対して何かスッキリしない感覚を持っているのではないのか。何か深く考える間もなく、全て安倍首相個人の独論に引っ張られた感じだ。安倍首相が当初から「集団的自衛権の行使」を閣議決定したあたりからその感じが増大した。
私も同じ感じだが、もし安倍晋三自身が10年前の第一次内閣発足時に改憲姿勢をあからさまに表明せず、今回、憲法解釈の変更では無くて、ダイレクトに9条の改憲だったら私は賛成してたかも知れない。要は安倍晋三のあの強引な解釈変更だから、反発し反対したのかも知れない。全てはあの安倍晋三の鼻っ柱の強さに反発したのかも知れない。私と同じような考えの人も結構居たのではと今考える次第である。私事的にはあのマザコンの滑舌の話し方から来る軽さに嫌悪感を抱いたのが、正直な気持ちだったのかも知れない。つまり自分の考えだけが正しく、他人は間違いと聞こえたその上から目線の感じ方が嫌だった。いやしくも我国の将来を占う国策にそれを感じてしまった。それが原因なのかも知れない。決して他人のせいにしてはいけないが、そのように感じさせた現実の一端の責任は首相、安倍審三にあると私は今思って居る。