何で今なのか特定秘密保護法案、こんな事で我国我国会荒れるとは

 政府・与党は4日、国家機密の漏えいに厳罰を科す特定秘密保護法案について、5日午後の参院国家安全保障特別委員会の審議終了後に採決に踏み切る方針を固めた。同特別委は4日夜の理事懇談会で、採決の前提として、法案質疑を5日に行う日程を中川雅治委員長(自民)の職権で決定。与党内には6日の臨時国会会期末を控え、5日中に参院本会議を開き、法案の成立を目指す動きも出ており、与野党の攻防が緊迫してきた。【高本耕太、影山哲也、水脇友輔】
 安倍晋三首相(自民党総裁)は4日、今国会初となる民主党海江田万里代表らとの党首討論に臨んだ。首相は特定秘密保護法案の採決について「議論は丁寧に進め、どこかの段階で終局させなければならない」と述べ、今国会成立に重ねて意欲を示した。
 首相は秘密指定・解除の状況をチェックする機関として、事務次官級でつくる「保全監視委員会」(仮称)を内閣官房に新設する方針を表明。秘密指定の基準作りに関わる「情報保全諮問会議」(仮称)と、秘密指定された公文書の廃棄の可否を判断する「独立公文書管理監」(審議官級)を設ける考えも示した。
 これに対し、海江田氏は「チェック機能を果たすには、役人の手から離れた機関でないといけない。保全監視委員会は官僚で組織している。官僚による、官僚のための、官僚の情報隠しの法案だ」と批判した。その上で「会期末の6日までに、何が何でも仕上げてしまうのは無理がある」と慎重審議を求めた。
 一方、みんなの党渡辺喜美代表は党首討論で、自民党石破茂幹事長が法案に抗議する市民デモをテロに例えたことについて「大失言だ」と非難。法案自体には賛成する考えを重ねて示しながらも、「いいかげんな国会運営なら、手続きに反対せざるを得なくなる。国会会期を延長すべきだ」と会期延長を求めた。日本維新の会石原慎太郎共同代表は「時代に必要な法律だ」と理解を示した。
 特定秘密保護法案を巡り、野党7党は政府・与党に対し、慎重審議を求める姿勢で足並みをそろえた。同法案に関する参院審議時間はこれまで約20時間で、40時間を超えた衆院の半分程度にすぎない。参院の審議時間は衆院の7割程度が目安になっており、野党7党は4日、東京都内で共同の街頭演説会を開き、審議不足とともに、法案の採決強行阻止を訴えた。
 一方、法案採決をにらみ、野党分断を図りたい自民、公明両党は4日、第三者機関の設置などを巡り維新、みんなの実務者と改めて協議した。与党側は4日夜、民主党が務める参院の内閣、経済産業両委員長の解任決議案を提出。対する野党側も同日、岩城光英参院議院運営委員長(自民)の解任決議案を出し、与野党双方の駆け引きが続いている
 

 これ『秘密保護法案:首相「強行」譲らず…5日、参院委採決』と題した毎日新聞12月05日7時00分(最終更新 12月05日 13時23分)の報道記事である。
 

 安倍政権もついにここまで来たかと言う感じである。
 私は議員で無いから、議案の審議およびその議決までのプロセスは解らないから言えないかも知れないが、少なくとも議決は全員揃っていてこそが望ましいと思っている一人である。今回のこの法案には私ら素人目にも不備が多いと思われる。この法案は邪道である。素人目には表向き役人いじめのように見えるが、その実この法律は余りにも国家外交情報が役人に集中し過ぎる。と言うよりは官僚に都合の悪い大事な外交情報が政治屋(総理大臣)に伝えられない恐れがある。そしてかなりの数の自民党議員が反対なのに、高支持率が故に反対出来ずに賛成してる姿は自己矛盾に等しい。唯言える事は何故に今こんな法律よりも、もっとやらなければいけない事を置き去りにしてまでやらなければいけないかと言う事にある。何故に自民党議員はそれを声高に叫ばないのか不思議である。それほど安倍が怖いのか。そんな独裁長続きする筈も無い。私は一昨日もこの事について、安倍首相の趣味にはお付き合い出来かねると批判したばかりである。
 政治屋と言う者は、選挙の勝利と言うものは何よりにも勝ると思っているらしい。その勝利には何でも出来ると思っているらしい。白紙委任では無いのである。またその取り巻きにも腰ぎんちゃくが多過ぎる。わが国古来の戦国の家老らしき者居ないのだろうか。その時代の家老と言う者は、命を賭して殿を諌(いさ)めたと言うそんな御仁自民には居ないのだろうか。余りにも選挙の勝者の感、表面に出過ぎる。驕る殿(安倍首相)も殿だが、諌める家老(菅官房長官)も家老だ。じっと従順して後釜を待ってるなんざ滑稽ではある。まっ、それも良いだろう。どうせこの次は甘く見ている国民より手痛いしっぺ返しを受けるだろうから。