高橋洋一なる方が「アベノミクス」の擁護で「木を見て森を見ない」としたが現在その木が外国人に荒らされている

　このところの円安について、「実質実効為替レートで過去３０～４０年にかけて最低の水準」「円の実力が低下している」と相次いで報じられた。実質実効為替レートとは何か、「円の実力」という表現は適当なのだろうか。

　為替レートは、特定の２つの通貨の交換比率である。実質実効為替レートは、これに「実質」と「実効」という２つの変更を加えることで計算される。

　まず「実質」である。通常の為替レートが、名目値であるのに対して、各国の製品価格の変動を考慮に入れたものが実質値である。例えば、日本がデフレであれば、それだけで名目為替レートは円高になるが、実質為替レートでは円高とはみない。

　次に「実効」であるが、円とドルのように特定の２通貨間ではなく、円とすべての通貨との間の２通貨間の為替レートを貿易額などで計った相対的なウエートの加重平均をとっている。要するに、すべての通貨との交換比率にするわけだ。

　このように「実質」と「実効」という２つの変更を加えて、実質実効為替レートは算出されており、一般的には、為替レートが持っている一種の対外競争力を表しているともされる。

　しかし、それが「国の実力」を示す指標にはなっていないことは明らかだ。

　例えば、２０００年以降の実質実効為替レートと失業率の推移をみると、両者は０・７程度の相関をもっている。つまり、実質実効為替レートで円高になると失業率が高まり、円安になると失業率が低くなる傾向がある。国の経済力を見るとき、失業が少ない状態は、無駄なく労働力を利用して最大限の効果を発揮しているときなので、国の経済力が発揮されているといえる。
　こう考えると、実質実効為替レートが安いときに、「円の実力」が低下しているというのは、いかがなものだろうか。失業率が低いので国民としては喜ばしい。むしろ「円の実力」が低いときの方が国力が最大限に出ているというべきだろう。

　これは、円貨でしか意味のない国内総生産（ＧＤＰ）について、「円高になるとドル換算のＧＤＰが増えるから経済成長している」という言い方に似ている。はっきり言えば、これは単なる詭弁（きべん）である。国民生活に無関係なことを言って、「円の実力」といったミスリードな表現を使って、円高による景気の悪化や高くなった失業率という実害を無視する話だ。

　実質実効為替レートで、貿易分野を分析するのはいいだろう。しかし、「円の実力」などと意味不明なことをいい、円安の一面的な弊害を強調し、失業率の低下という全体のメリットを無視するのは、為替について誤った印象を与えるまずいやり方だ。

　倒産件数が減少し、ここ二十数年間で最低を更新する中で、全体の数字を無視して、その内訳の数％にすぎない「円安倒産数」の増加を強調するなど、「円安の弊害」に関する「木を見て森を見ない」報道には気をつけたほうがいい。　（元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一）

これ『「円の実力低下」「円安の弊害」論は詭弁　木を見て森見ぬ報道にご注意を 』と題した夕刊フジzakuzakuの平成２６年１２月２６日の記事であるつまり当時の安倍首相の円安誘導「アベノミクス」への批判に反論したものと思われる。

　私は安倍首相が推進した「アベノミクス」のデメリットが今その木ではなく森に著名に現れて来ている事言いたいのである。私は経済問題に疎いので難しい事は良く解らないが、経済のルールとして数学の数式のように、こうすればこうなるとして経済学者が言い続けそれを安倍首相が実践した「アベノミクス」、全ての識者、マスコミが賞賛した割にはそうなっていないし、逆にそれの歪が随所に出ているのは否めない事実である。数学の数式が間違っていたのか、それとも元々その数式が有得なかったのか良く解らないがその通りにはならなかった。彼らはいみじくも言ったのである。財政を緩和すれば物価が上がり、賃金も上がり、経済は上昇すると。だが物価は円安という要因によって急激に上がったが、賃金は上がらず逆に輸入品価格が円安により急激に上がり、実質賃金は上がるどころか目減りし下がったも同然である。
　話を戻せば、私は不動産屋としての見方で見れば、北の田舎の地方つまり北海道や東北の地方の山々は、そう言った事情により、外国人に買いあさられていると言ったら言い過ぎだろうか。ちょっとした辺ぴな山林等、１ｈa＝５０万円くらいにしかならないのである。日本人は必要でなければ買わないが、外国人（特に中国人）等成金者の金を持ってる者は尚且つ円安である、１２０円の物１ドルで買えるのである。そのうち、後継者の居なくなった苦しい農家の農地まで買いあさるのももうすぐである。本当に安倍さん良い事やってくれた。輸出業者は安倍様々だろうが、知らないうちに、景気がよくなって、半世紀以上前に田中角栄さんがやったような「日本列島改造」をやろうものなら、日本の土地の所有者皆外国人で出来なかったとなるような笑い話が現実となっているかもしれない。

　今回の「アベノミクス」政策には本当に勉強になった。悪い意味にでである。（笑い）