「アベノミクス さらに進化を」との安倍首相の年頭所感 狂ってる

 安倍晋三首相は一日付で年頭所感を発表した。衆院選で自民、公明両党が三分の二以上の議席を維持したことを踏まえ「信任という大きな力を得て、今年はさらに大胆にスピード感を持って改革を推し進める。日本の将来を見据えた改革断行の一年にしたい」と決意を示した。
 二〇一五年を戦後七十年の節目と位置付け「私たちが目指す国の姿を世界に向けて発信し、新たな国づくりへの力強いスタートを切る一年にしたい」と表明。「日本は先の大戦の深い反省のもとに、平和国家としての道を歩み、世界の平和と繁栄に貢献してきた」とも強調した。
 経済政策「アベノミクス」を「さらに進化させる」と宣言した。昨年末にまとめた経済対策について「早期に実施し、成長戦略を果断に実行する。今年も経済最優先で政権運営に当たり、景気回復の温かい風を全国津々浦々に届ける」とした。

これ『「アベノミクス さらに進化を」 首相が年頭所感』と題した東京新聞元日の朝刊記事である。

 政府の政策「アベノミクス」はもう蟻地獄である。昨年暮れ日銀は、ここまで来ても更なる規制を緩和しようとしている。彼らの方程式計算では、少なくとも狂いなく計算は行き届いている筈と思っているだろうが、唯一つ計算では出来なかった事がある。それが無ければデフレ脱却計算は水泡と化す。いや多分にそれに近い。それは企業心理を見誤った事である。全てが計算通りに運ぶと思ったら大間違いである。逆説すればそれだけ企業は政治の怠慢のデフレ現象に、深手を負っていたと言う事にもなる。あれだけ安倍首相にやってもらいながら、その恩を賃金の上昇で報いると言う事出来ずにいる現状は、そういう事でもある訳だ。企業も人間(ひと)である。近い将来またもや不況にならない保証どこにも無い。それらのリスクの回避のために、他人事ではないのだ安倍首相の恩は恩として、唯今はせっせと内部の留保が先なのである。企業も人間(ひと)なのである。確かに円安はある意味魅力だ。しかし考えれば国力の評価が下がると言う事でもあり、ロシアの二の舞と言う事もある訳だ。そう言う事も視野に入れない安倍さんよりは、頭が低い企業はしたたかと言う事を安倍首相と政府政権党は見落としている。それらを再計算すれば、再度の規制の緩和何ぞ愚の骨頂だ。笑うしかない。