どこでもやっている食材の偽装、それを国は放置するのだろうか

 外食産業の偽装表示が後を絶たない。阪急阪神ホテルズに始まり、高級ホテルから老舗旅館まで、毎日のように日本全国で発覚している。
 産地の偽装に、食材の偽装。いずれも、料理の価値を実際よりも高く見せ、消費者をだました悪質な行為だ。だが一方で、疑問も出てくる。なぜここまでいい加減なメニュー表示が、一流ともいえるレストランなどで許されてきたのだろうか。
 こうした偽装事件が起きる背景を、一流ホテルにも野菜を納入している卸業者のA氏が次のように推察する。
 「やはりガバナンスが不十分だったんでしょうね。私が取引しているホテルでは、食材を仕入れる購買部門と調理部門が完全に独立している。つまり、購買担当を通さないと調理場に食材は届かないわけで、ここがチェック機能を果たしているんです。
 ところが、独立した購買部門が存在しないか、あるいは立場が弱い場合、食品を納入する業者と料理長が癒着しているようなケースも少なくない。そうなると、産地なんていくらでも偽装できますから」
 関係者が全員、偽装を知っていたケースは言うまでもなく悪質だが、なかには「連絡ミス」という弁明もあった。だが、いずれにしても消費者をだましたという点では同じで、そのレストラン、ホテルなどにおけるチェックシステムが不完全であったことは間違いない。
 食の安全に詳しいジャーナリストの椎名玲氏は、こうした体質の問題に加え、外食産業全体の傾向にも問題があると語る。
 「なかには自主的に厳しくしているところもありますが、一般論として、外食産業は産地表示に対する考え方が甘いんです。それは一流ホテルでも同じ。なぜなら、スーパーなどの小売店には食品の産地表示について定めたJAS法がありますが、外食は厳密な表示義務がないからです。そのため、産地偽装が発覚しても罰金もなく、基本的には『ごめんなさい』で済んでしまうんです」
 表示義務もなく、罰金もなし。つまり、外食産業で偽装は“よくある話”ということだ。大々的に報道されれば社会的な制裁を受けることになるが、バレなければやってしまう。結局は企業モラルの問題なのだ。(取材/頓所直人、コバタカヒト[Neutral])
週刊プレイボーイ46号「中国食品『偽装&ステルス混入』の舞台裏」より

 
 これ『「外食産業では偽装が発覚しても「ごめんなさい」で済んでしまう』と題した週刊プレーボールの週プレNEWSの11月05日の記事である。
 

 こんな事我々消費者はもう驚かない。何故ならこの阪急阪神ホテルズの産地の偽装は、多かれ少なかれ、殆んどの企業が行っているからである。ただそれがこのような形で公になったからだと言えようか。
 私の知ってる限りでは、産地の偽装だけでなく、スーパー等では賞味期限の日にちの先送り等日常茶飯事である。だから我々消費者はそれを当たり前の事として、当り前に買って当り前に食べているのである。それが悪いと言うなら、国はリアルタイムで全国全ての食材を是正しなければならないのである。ここに日本固有の文化的食文化が存在するのである。特に酷いのは牛肉である。これ等我々消費者には殆んど解からないと言って良い。それを食してこれは違うと言えるのは稀だろうと思われる。全くの売り手市場なのである。現代に於いてはどれが本物か解からないと言うのが事実であろう。これは異常な産地の崇拝にある。たかがの食材が牛肉に於いては松阪牛(松坂牛) シャトーブリアンヒレステーキ 【A5等級】等級限定 1枚100g で1万3千円もするなんざ狂い以外の何物でも無い。いくら産地の生産者が苦労してもである。同じ事がマグロのトロにも言える。東京築地商法にも言えるのである。こう言う事がまかり通っているから、偽装が存在すると私は信じてる。いづれにしても日本は未だ平和で中産階級と言う事にもなる訳だ。そう言う国が今デフレと財務状況が悪いと言う。この意識のギャップは何なのだろうか。我々日本人は夢を見ているのかも知れない。これが幸せなのか不幸なのか私には今もって解からない。