有名ホテルグループやレストランでの相次ぐ食材偽装等の不正はIT化の発達の賜物か

 東急ホテルズから始まった食材偽装問題、以後下記の如くの報道を見れば、国内全ての食の施設は全て食材を偽装してると言っても良いのではないか。
その報道を時系列的に挙げれば以下になる。
 
①帝国ホテルでも加工品を誤表記 「フレッシュジュース」提供 - 東京新聞(10月31日)
東急ホテルズも食材虚偽表示 エビやステーキなど - 日本経済新聞(11月5日)
③京阪も牛脂注入肉表示せず 3万人超、USJホテルも - 産経新聞(11月5日)
④おせち誤表示、名古屋でも 高島屋 - 朝日新聞(11月5日)
FAUCHONのおせちは阪急阪神百貨店高島屋小田急近鉄東武、京王といった大手百貨店にも納入されていた。
三越伊勢丹も14店舗 4大百貨店すべて表面化 - 産経新聞(11月7日)
コメダ珈琲店も不適切表示 ホイップを「生クリーム」 - 朝日新聞(11月7日)
ホテルオークラも虚偽表示=大丸松坂屋、丸井でも判明 - 時事通信(11月7日)
⑦JAL系ホテル「偽装」認める ロコ貝をアワビ - 産経新聞(11月8日)
 
 さかのぼれば、記憶に新しいが産地を偽装した雪印牛肉偽装事件(2001年) 飛騨牛偽装事件(2003年) 東京ディズニーリゾートのホテルに端を発する大手ホテル・百貨店レストランメニューでの産地、原材料偽装(2013年)そして原材料偽装 ミートホープによる豚肉・鶏肉等の混入挽肉販売(2007年) 浪花酒造による大吟醸酒原材料偽装(2013年2月) 馬肉混入問題(2013年)消費期限・賞味期限偽装 赤福による「赤福餅」の消費期限偽装(2007年10月) 石屋製菓による「白い恋人」の賞味期限偽装(2007年8月) 食用の適否の偽装 三笠フーズ大阪市)・浅井(名古屋市)・太田産業(愛知県小坂井町)による事故米食用偽装転売(偽装米流通)(2008年9月)その他 船場吉兆による食べ残しの再提供(2007年)とまあ良くあるもんだ。これら実際食材そのものからの発覚したもの意外はこれ全て内部告発であったと思われる。一昔前までは、これをやろうとすれば、新聞に投書しか無かった。しかも、新聞社がその真意を検証してからとすれば、かなりの時間を要したものであるが、現在のIT化の時代は、それも必要とせず、事実だけを公開すれば済むようになった。お陰で企業のコンプライアンスが格段に向上した。大変良い傾向である。最近のこの手の不祥事、外部からでは解からない、それこそ内部の者でしか解かり得ないものが告発されている。これらも世のIT化の発達の賜物であろうと思われる。もし企業が不正を働けば、雪印事件のように、超一流企業が、たった一夜で破綻の憂き目を見る現実、恐ろしい限りである。でもこれは消費者にとって見れば大変喜ばしいと思うが、当り前にしてれば起こらない事に喜ばなければいけない現在は何と悲しい事なのだろうか。「持ちつもたれつ」の日本の伝統、一番恐ろしく眺めているのはそれを取り締まらなければならない、かの役人さんでなかろうかと私は思っている。何故なら臨時職員の役所内部の告発になるからである。