三浦雄一郎さんあなたは「何故山に登るのか」

 その瞬間、拍手がわき起こった。冒険家でプロスキーヤー三浦雄一郎さんが23日、史上最高齢となる80歳でのエベレスト登頂に成功した。三浦さんの東京事務所(東京都渋谷区)では、現地からの連絡で登頂の一報を受けると、待機していた家族らの表情は一気に明るくなった。一方、下山開始後に三浦さんは一時脱水症状を起こすなど、登頂の厳しさをあらためて見せつける遠征となった。【岸本悠】
 日本時間23日午後0時20分ごろ。事務所に最初に到達の連絡を入れたのは、雄一郎さんに同行している次男の豪太さん(43)。現地の気温は氷点下15度で視界は良好。風はほとんどなかったという。
 三浦さんの妻朋子さん(80)は「夢の多い主人で(自分が)不幸か幸せかわかりません」と冗談を交えながら喜びを表現。さらに「とにかく後ろを振り返らない。私は(登頂成功を)やると思っていた。今までくじけたことも弱音を吐いたこともない人ですから」と夫への厚い信頼を口にした。
 裏方として今回の遠征を支えてきた長女の恵美里さん(52)は「父は次のことを心に秘めていると思う。生涯自分の可能性に挑み続けている。またきっと90、100歳に、新しいチャレンジがあると思います」と、笑顔で話した。
 登頂成功の報道が流れると、事務所には祝電やお祝いの花が次々と届けられた。登頂の経過などを記した交流サイトの公式フェイスブック上でも、「おめでとう」「すばらしい」などと世界中から多数の祝福のメッセージが寄せられた。
 一方、下山を開始した後、三浦さんが一時脱水症状を起こしたこともあり、7980メートルの第4キャンプ(C4)到着は日本時間23日午後10時15分ごろにずれ込んだ。C4到着後、三浦さんは東京事務所に「今までにないくらいヘトヘト」と連絡。豪太さんも「(父は)フラフラしている」と、三浦さんの体力的な消耗が激しい様子を伝えたという。
 ◇サポートした主治医「高齢社会に夢と希望」
 アンチエイジングの第一人者である順天堂大大学院の白澤卓二教授(加齢制御医学)は「体調管理の面でほとんど問題なく登頂に成功したのは奇跡。日本が高齢社会を迎える中、多くの人に夢と希望を与えた」と喜んだ。

 これ24日毎日新聞朝刊の報道である

 ヒマラヤで、日本人女性1人を含む登山者3人が雪崩に巻き込まれ、行方不明になっているとネパール政府が発表しました。日本の外務省はエベレストなどに登頂歴がある河野千鶴子さんと見て確認を急いでいます。
 ネパール観光省は、日本人の「コウノ・チヅコ」さんを含む3人が24日、世界で7番目に高い標高8167メートルの「ダウラギリ」を登山中に雪崩に遭い、連絡が取れなくなっていると発表しました。日本の外務省は、雪崩に遭ったのは東京・練馬区在住の河野千鶴子さんと見て確認を急いでいます。
 「登山隊は11人で、当時は10人が行動をともにしていた。先週金曜日、山頂に向かう途中で、行方不明になったそうだ」(現地の旅行会社社長)
 インドのメディアによりますと、雪崩はおよそ8000メートル地点のキャンプの付近で発生し、河野さんのほか、スペイン人とネパール人のあわせて3人が巻き込まれたということです。
 河野さんは50代から本格的に登山を始め、世界7大陸の最高峰の登頂に成功した「主婦登山家」として知られています。(28日11:27)
 

 これTBSのニュースである。
 

 これらいづれの記事も登山のニュースである。
 私は以前より、この世で一番解からなかったのが、この登頂等登山の事である。私は若い時に何でもやったが唯一やった事が無かったし、理解出来なかったのがこの登山である。実は私の妻は山女である。高校時代は登山部に入っていて、今は登山はしないが、当時の同級生はもとより、先輩や後輩とは現在も交流が続いている。
 
 年中この登山事故が絶えず誰かが必ず亡くなっている。私もチョッと気分が良い時はハイキング程度の山に登る事はあった。低くても廻りが見渡せる山頂に到達すれば、確かに気持ちは良い。晴れ晴れとした気分にもなる。が例えどんなに辛い努力をして征服した山頂でも、命を賭けてまでやろうとは思わないし、それを理解が出来ないのである。まして何故富士山の何合目まで行けるではなくて、何故山頂まで道路を通して上がらないのか不思議である。だから私はこの度の三浦雄一郎さんが歳をおしてまで何故エベレストの山頂を目指すのか私にはサッパリ理解出来ないのである。しかも良く解からないのが、単独登頂といいながら、それを支援する何10人のチームとスポンサーが公然と紹介されている。しかもどうせやるなら真夏にやればよいものをと、素人ながら素朴にそう思うのである。私みたいな、理系が好きで、原理者ですぐ答えが1つしかなく理屈で考える人間にはこの登山は理解不能である。
 
 昔良く「何故山に登るのか」と言えば「そこに山があるから」と言う。私にはサッパリ解からないのである。事この事になると俄然妻と口論になる。そうすると決まって妻はあなたとは噛み合わないから話したくないとよく言われ、てんで議論にならないのである。
 
 そうしているうちに、前記した河野千鶴子さんと言う「主婦登山家」の事故の記事である。
 
 何故山に、死にに行くのか。しかもその事故でもって現地で救助をして生計を立て居る者が居ると言う。私には解からない。何かが狂っている。
 
 私は物理的にしか考えれない人間なのかも知れない。こんな割り切れない(勿論物理的・数学的にである)事私には解からない。