体操の宮川紗江選手のパワハラ告発事件、非常に似通った政治の安倍政権への警告となってほしいものである

 自民党総裁選(9月7日告示、同20日投開票)で、連続3選を目指す安倍晋三首相(総裁)が、「最後の総裁選出馬」となることを明言した。国会議員票(405票)で4分の3の支持を得たとも伝えられ、地方票固めに奔走する。一方、石破茂元幹事長の陣営は、飯島勲内閣官房参与の週刊誌コラムにケチを付け、抗議することを決めた。
 
 「私にとって4回目であると同時に、最後の総裁選となる」
 安倍首相は8月30日、名古屋市で開かれた党会合でこう語り、並々ならぬ決意を示した。
 「もう3年、子供や孫たちの世代に、美しい伝統ある古里と、誇りある日本を引き渡していくため、日本のかじ取りを担っていく」とも強調した。
 自民党は3月の党則改正で、総裁任期を「連続3期9年」とした。安倍首相は2006年と12年、15年の総裁選で当選し、今回連続3選を果たせば、その後の総裁選に続けて立候補できない。
 「最後の総裁選」で、安倍首相陣営は、国会議員と党員の双方の票固めを加速させている。「圧倒的勝利」によって求心力を維持し、憲法改正北朝鮮拉致問題といった課題の解決に邁進(まいしん)するためだ。
 そうしたなか、読売新聞は31日朝刊で、党所属国会議員405人のうち、4分の3にあたる307人が安倍首相を支持する情勢だと報じた。
 同紙によると、主要5派閥(計257人)の大半を固めたほか、無派閥(73人)でも菅義偉官房長官に近い議員を中心に、35人が支持しているという。
 これに対し、国会議員票で大きく水をあけられている石破氏は30日、吉田博美参院幹事長と都内で会談し、吉田氏から「全力で支える」との約束を取り付けた。
 吉田氏は、地方の公立校ながら、全国高校野球選手権大会で躍進した金足農業高校(秋田)を引き合いに、石破氏に「さわやかな政策論戦」を要請した。ただ、現状は必ずしも、そうなっていない。
 石破派は30日の会合で、内閣官房参与の飯島氏が、総裁選をめぐり石破氏を批判した「週刊文春」最新号のコラムをめぐり、首相官邸に抗議する方針を固めた。
 飯島氏は「石破茂は総裁選を辞退せよ」と題したコラムで、石破氏が掲げる「正直、公正」のキャッチフレーズを「意味が分からない」「まるで学級委員の選挙だ」と一刀両断し、こう突き放した。
 「『政策至上主義』ってタイトルで新著まで出版されたはずなのに、『正直』『公正』だけじゃずっこける」「ただ反安倍(首相)を訴えるだけなら討論会もへったくれもない」
 石破派は抗議の前に、国民にまともな政策を訴えるのが先ではないか。
 
 
これ『安倍首相「最後の総裁選」奔走、議員票4分の3確保か ゴタゴタ石破氏は文春記事めぐり“難クセ”』と題した夕刊フジ9/1() 16:56の配信記事である。
 
 
今権力と言うものを思う時、組織の形態では必ず存在するものであり、避けて通れない事は事実である。それの運用を間違えばボディブローのようにゆっくりとその組織を蝕んで行き、最後にはその組織の破たんは確実となる。乱用は腐敗の最大の敵である。
今回それを地で行ったのが日本体操協会パワハラ事件と言えよう。また「権力」の象徴は政治・行政が一番顕著である。その政治・行政と今回のスポーツ界は良く似通っている。組織の長に最大の権力が集中してるからである。またそれを公的はおろか考えられない私的活用である。「公と私」これは絶対に区別しなければならないのに、ごちゃ混ぜにしてしまっている。これを活用してしまえば、公人は人間性が否定されてしまい、非常に恥ずかしい事である。それを否定されても反論するは二重の罪となる。
この体協のパワハラ問題は、そもそも権力の舞台に個人の夫婦の関係を持ち出した事にある。公的組織に、個人商店よろしく、その権力に夫婦に同じ力の権力を与えた事である。それに驚くなかれ、選手所属のクラブも経営してる者にである。これ等利益相反関係と言って法律で禁じられてる基本事項である。この団体が所属し、監督する立場のスポーツ庁は何をやってたのか。告発問題以前のルールさえ守れなかった行政等そもそも必要ないと自ら認めているようなもんである。このようになっては、もはや塚原夫婦は組織に居られないであろうから、早めに辞職した方が身のためである。その証として、体操業界の方々は全て、パワハラ告発者の宮川紗江選手に理解を示してるところ見ると、この夫婦本当に体協のガンだったのかも知れない。驚きは塚原副会長と対等の関係にある具志堅幸司副会長が「この際ウミを出し切る」とまで言った事である。この段階で、トップに近いもう一方の役職の人間がそのように言うとは、元々早くから、そう言う体制にあったと言う事を認識してる言葉である。だったら何故もっと早くそののうにしなかったのか。いまここでそう言う言葉を吐く事自体、体協の現実が見てとれる。早めに露見して良かったと言う事か。いやもう少し早ければもっと良かったか(笑い)
同じような事で全くと言って似ているこの体協と政治の安倍政権、自民議員が体操協会と同じく、もの言えない体質、果たして自民議員、この体操の宮川紗江選手と同じ事言えるか!それが出来なければ、政治の安倍政治の自民党、この体操協会それ以下になるだろう。非常に良い実例を政治に与えてくれた、体操の宮川紗江選手にお礼を言いたい!