攻撃パターンはふたつ。ひとつは守旧派の逆恨み説の流布だ。文科省は長年、日本獣医師会の利益を守るために新規の獣医学部を作らせなかった。その岩盤規制に安倍政権が穴を開け、加計学園に新設許可を与えた。そこで敗北した前次官が逆恨みし、証言に踏み切ったというものだ。
だが、そもそも前川氏は安倍政権を批判していない。国家戦略特区を所管する内閣府によって、「公正公平であるべき行政のあり方がゆがめられた」と言っているにすぎない。ならば、官邸は内閣府と文科省の言い分を精査し、間違っている役所を処分すればよいだけのことだ。
なのに、風俗スキャンダルまで持ち出して前次官の証言を封じようとする。よほど危ないことがあるのだろう。だから、何がなんでも政治権力による恫喝(どうかつ)で抑え込む意思を示しているのだ。
だが、前川氏にひるむ様子はない。その後も爆弾発言は続き、昨年9月に和泉洋人(いずみ・ひろと)首相補佐官から「(早く新設を認めるよう)総理は自分の口から言えないから、私が代わって言う」と伝えられたと追加証言している。
一体、何が前川氏を証言へと駆り立てるのか?
これ『古賀茂明が前川前文化時間にどうしても言いたいことーー覚悟を決めて、「恫喝の対処法」を』と題した週プレニュース6月10日の記事である。
これは何の事無い官僚としての矜持なのだろうと私は解釈する。官僚からすれば、政治家と言う種族は程度が低いのに、常に行政機構の上司にあたる。しかも、時には恫喝され従わされる。これは最高学府(東大)を出た役人には耐えられないのではと私は解釈してる。しかも前川さんの場合は直接の人格攻撃である。もし私が前川さんの立場だったら同じ事考えたと思う。役人時代のウップンが爆発したとも思ってる。人間なんて所詮はどんな偉い人間でも突き詰めれば、そんな事だと思うし、逆にそれが人間だとも思ってる。マスコミ連中が言ってるような高等な意味等私は無いと思ってる。人間として酷いのは菅官房である。何様のつもりか。安倍晋三と言う当時どこの馬の骨かも解らない輩を担ぎ出した事がたまたま功を奏し、その論功行賞の末の官房長官である。それこそ風見鶏の典型ではないか笑わせるなと言いたい。