ソフトバンクの“元怪物”松坂大輔投手(36)は、2014年オフに3年総額12億円(推定)といわれる大型契約で米大リーグから復帰し、この2年間で1軍公式戦登板はわずか1試合で0勝。契約最終年の来季は崖っぷちのラストイヤー、となるはずだったが、ここにきて「球団は来季の成績に関わらず、再来年の2018年も松坂と再契約する方針を固めた」との仰天情報が浮上した。いったい、どういうことなのか。 (スポーツライター 梶原昌弥)
日本球界復帰後、昨年は「右肩の筋肉疲労」などで終始調子が上がらず結局1軍登板なし。今年は、1回3安打4四死球5失点と大炎上した10月2日楽天戦(コボスタ宮城)1試合のみ。年平均4億円分の仕事にはほど遠い。
現在は、復活への足掛かりにしようと本人の強い希望で中米プエルトリコのウインターリーグに参戦中。日本時間26日までに3試合に登板し通算13イニングを投げて10安打5失点、防御率3・46。本人は「納得できる形ができている。肩や肘も心配はない」と手応えありげなコメントを残しているが、来季の復活を確信させるというには心もとない数字だ。
契約最終年の来季に向け光明が見えて来ないが、そんな中、球団の意外な方針が聞こえてきた。
球団関係者は「確かに今のところ1軍で結果が出ていないが、来季の成績に関わらず、(来オフに)球団の方から松坂投手の契約を打ち切ることはない。年俸などの条件は大幅に見直すかもしれないが、(2018年も)再契約を結ぶ用意がある」と断言するのだ。
そういえば14年オフ、某他球団の編成担当者は「松坂の契約は巷間3年12億円といわれているが、そんなものでは他球団とのマネーゲームを制することはできなかったはず。俺は4年20億円と聞いている」と語っていたものだ。
また、松坂のソフトバンク入り当時、新聞・テレビの取材攻勢や全国区での大々的な扱われ方、グッズの売り上げは球団側の予想をはるかに超え、チームに与える広告効果は驚きを持って再評価されたという。
実際、ほとんど戦力になれなかった2年間を経た今でも、抜群の知名度、まばゆいばかりの過去の栄光に彩られた松坂がひとたびマウンドに上がれば、全盛期の姿にはほど遠いとはわかっていても、新聞もテレビもこぞって取り上げファンも注目する。
「松坂? 仮に来季もまた1軍でほとんど働けなかったとしても、年俸3000万円、いや営業面のメリットを考えると5000万円プラス出来高くらいで(2018年の)再契約する価値はあるのではないか」と指摘する球団OBもいる。
最高2億5000万円だった元エース・斉藤和巳は、右肩手術後の11年に支配下選手登録を外れリハビリコーチを兼任しながら年俸1500万円で現役復帰を目指したものの、13年に復帰を断念し退団した経緯がある。
もっとも、球団側が契約を望んだとしても、3年続けてほとんど1軍の戦力になれなかった場合、かつてあれだけ栄華を極めた松坂はそれを潔しとするだろうか。むしろ自ら身を引く決断をするのではないか。
その辺りを、西武時代の同僚で兄貴分として慕われていた石井貴氏(野球解説者=45)は松坂の性格を考慮した上でこう言い切る。
「彼はホークスと福岡に恩返しすることが一番の仕事。それがまったくできてないことを一番悔しがっているのが本人です。自分の仕事をまっとうするまで、どんな条件でも再契約のチャンスをもらえる限りチャレンジすると思う。松坂とはそういう男です」
かくして、来季の成績に関わらず、松坂が再来年もホークスのユニホームを着続けている可能性は極めて高いといえそう。温情やえこひいきとみられるのは本意ではないはずで、来季中にぜひ“怪物復活”の片鱗はみせてほしいものだ。
私は今この記事を見てプロにあるまじき行為とその記事と思った。但し日本で、日本人としてとお断りをしておきたい。松坂が大リーグ帰りだからこそ、これらコメントしてる面々は少しおかしいのではと考える。こんな事プロの世界ではあってはならないと私は思う。何故なら同じプロ選手で普通のサラリーマンの報酬以下で育成契約してる選手は何なのだと思う。これでは松坂は日ハムの「ハンカチ王子」こと年棒2000万円の斎藤佑樹以下である。逆に大リーグ帰りだからこそ厚顔でいられるのかも知れない。大リーグでは何10億円も貰いながら、平気で遊び、そして平気で引退する選手もいる。自分は働かなかったと気遣いしてては、とても日本人気質では大リーグでは暮らせないのかも知れない。そういう意味ではなるほどと思われるのも松坂ではある。でもこの裏にはSBの孫さんの意向もあるからだと言う事は松坂も気付いている事と思う。トランプ米大統領のマーケット原理の損得勘定と思えばよいのだろうが、事プロ野球に関する選手軍団には「もしと―――――だったら」は通用しないと思わなければいけないのにと私は思う。