学校給食の食べ残しの多さが、群馬県内の自治体で課題となっている。育ち盛りに栄養が不足する恐れがある上、処理費用もかさんでいる。前橋市の調査では児童生徒の約4割がおかずを「残す」と回答。学校現場は食べ物の大切さを教える食育に力を入れるなど、好き嫌いなく食べてもらうため、知恵を絞っている。
◎食育に力、献立に工夫…知恵絞る関係者
2万8000人分の給食を提供している前橋市では、水気を差し引いても1日当たり1.6~1.8トンの残飯が出ている。市教委が今年4~5月、小中学生と教職員約3000人に行ったアンケート結果によると、おかずを「時々残す」「いつも残す」と答えた人は計44%に上った。残す理由は「好き嫌いや苦手」が49%で最も多く、「量が多い」15%、「食べる時間が足りない」14%、「おいしくない」6%と続いた。
食事の大切さを伝えようと、県内12市はいずれも栄養士が給食の時間に学校に出向くなどして食育に力を入れる。人気が低かったメニューを調べ、味付けを変えるなどの工夫をする調理場も多い。ただ、成長期の子どもたちの献立は栄養バランスを考えて組み立てることが前提のため、特定のメニューに偏ることは避けている。
食べ物を無駄にしないため、残飯の有効利用に取り組む事例もある。前橋市は年間約250万円をかけて、家畜の飼料や堆肥にしている。高崎市も業者に委託して大半を堆肥にしているが、年間費用は約2600万円に上る。
県食生活改善推進員連絡協議会の渋沢澄子会長は、飽食の時代に食べ残しが多いことを懸念し、「問題を改善するためには、学校だけでなくそれぞれの家庭で、子どもに食事の大切さを伝えていくことが必要」と指摘している。
これ『給食「残す」前橋で4割 高崎では残飯処理費が年2600万円』と題した上毛新聞 12/25(日) 6:00の配信記事である。
世界のアスリートが揃うオリンピックの選手村での食事で、日本選手は毎朝副食に「おにぎり」に「お漬物」、韓国の選手はご飯に「キムチ」をかけて食べれば力が沸くそうである。その他の国の選手たちも自国の伝統食材を食せば当日の種目に力を発揮出来るとものの本で見た。これはオリンピックと言う短期間での選手村での食事と言う事を割引いても単に栄養だけで無い事を表している。私は日本の教育行政は、何か子供たちの成長を第一に考えた結果の勘違いでは思う。つまりは全て食事は栄養が全てと考える第一主義の結果ではと思える。人生を長期的に考えればその通りだろうとは思うが、もう少し柔軟に考えれないのかといつも思ってる。子供たちの成長は早い。栄養だけでなく、その子供一人一人が好きな食べ物を食べて成長させたいと私は願う。大体子供の成長時の食事の栄養バランスは、1日の内のたった1回の昼食で全てを賄おうとするのが間違いで、1日の内で二回と最も多い家庭でそれを考えるのが当たり前ではないのか。つまりそれは家庭での母親の役目ではと私は思ってる。逆説すればそれだけの母親がいなくなったと言う事である。母親たる質のある母親の数の減少と言える。
好きな食べ物で栄養を取る。これが全ての人間としての基本ではないか。そうすれば学校給食の食べ残しは無くなる事請け合いである。そのためには給食を数種類の食材のバイキングと言う事も考えられるではないか、一考を促したい。