低視聴率のフジテレビ 振り向けばテレビ東京からさらに落ち 残るは破綻しかないだろう

 視聴率の低落ぶりに歯止めがかからず「振り向けばテレビ東京」と呼ばれたフジテレビ。様々に工夫は凝らすのだが下げ止まらないため「振り向けばMX(東京メトロポリタンテレビジョン)」とまで囁かれ始めている。MXは独立系UHF局として開局した経緯もあって、東京都にある他の民放キー局と視聴率比較で名前が挙げられることはない。にも関わらず比較する、この不名誉なキャッチフレーズは昨年末あたりからネット上でもちらほら見られたが、いよいよ現実になりつつある。
「プライムタイムで2.1%という視聴率を出してしまったたら、とても民放キー局ですと胸を張れないですよ」(フジテレビ関係者)
 プライムタイムとは、1日のうちで最も視聴率が高くなる19時から23時の時間帯のこと。どのテレビ局も高視聴率を狙える看板番組をそろえる。テレビを見る人が全体的に減っているとはいえ、各局、二桁視聴率を確保しようと懸命だ。その時間帯で、2月12日(月)にフジテレビは2.1%(関東世帯平均)という極めて異例の数字を記録してしまった。ちなみに、振り向けばで名前をあげられたMX看板番組のひとつ『オトナの夜のワイドショー!バラいろダンディ』(平日21時~)の視聴率は3%程度だと言われている。
 関係者が自嘲気味に「2・12ショック」と呼ぶ事件を起こしたその番組は『世界の村のどエライさん』。ミュージカル俳優・歌手の山崎育三郎が初めて番組司会をつとめるバラエティ番組で、今年の1月に始まったばかりだ。世界の過酷な環境場所での生活を守るために活躍する人を、リポーターが訪れて紹介する内容だ。毎週、世界各地の珍しい風物と人を紹介するテレビ番組なら、もっと視聴者からの興味を引きそうなものだ。ところが初回が4.1%、第2回が3.3%と苦戦し続け、第5回となった12日に2.1%を記録してしまった。
「オリンピックで女子ジャンプの高梨沙羅、スピードスケートの高木美帆がメダルをとった時間が重なったので、運が悪かったと思います。それぞれ中継したNHKが19.6%、テレビ東京が13.3%でした。五輪の裏だから、ある程度は厳しい数字が出るだろうと予想はしていたんですけど……。さすがに、早朝から深夜まですべての番組のなかで、下から2番目の視聴率をプライムタイムで記録してしまうとショックです」(同前)
 フジテレビの月曜22時といえば、『SMAP×SMAP』が2016年末まで20年にわたって高視聴率を記録し続けた時間帯だ。同番組終了後、フットボールアワー田中みな実とDAIGOが司会を務めるバラエティ番組『ちょっとザワつくイメージ調査 もしかしてズレてる?』が始まったが、視聴率が5%前後から伸びず、「数字がついてきていない」ことから2016年いっぱいで打ち切られた。その後継番組として始まった『世界の村の~』だったが、思うような結果が出せずにいる。
 今後、この時間帯は現在放送中の番組に新企画を投入したり、思い切って別の番組を始めるなど様々なテコ入れが予想されるが、思うような結果を残すのは簡単ではなさそうだ。
「テレビというのは番組そのものが面白いことも重要ですが、そのチャンネルをその時間帯に見る習慣というのがかなり大きく影響します。『笑点』『世界の果てまでイッテQ!』を軸に、日曜日の夕方から夜中まで、視聴習慣を味方につけている日本テレビの強さを見れば一目瞭然です。月曜日の夜といえば、かつてはフジテレビが視聴者の習慣を味方につけていました。月9ドラマから『SMAP×SMAP』(スマスマ)は鉄壁だった。ところが、まずドラマが視聴者から飽きられ、スマスマは終わってしまった。その局の番組を見るという習慣をいったん無くすと、取り戻すのは難しいですよ」(在京キー局番組編成担当)
 実は、長期の視聴率全体を見るとフジテレビは民放5局中4位でテレビ東京よりも順位は上なのだが、2017年4~9月期決算によると、民放キー局で唯一、営業赤字を記録している。放送収入が前年同期より87億円、8.7%も減って下落したことが原因で、放送時間枠を販売するタイム広告は14.5%、番組の間に流すスポット広告も4.9%マイナスを記録している。低視聴率と赤字の両方を抱えているため、肉薄されているのはテレビ東京ではなく、さらに規模が小さいMXテレビではないのかと囁かれるほど窮地にあるのだ。
 とはいえ、光明がないわけではないという。月曜日のフジテレビには、19時から『ネプリーグ』という人気番組があるからだ。一週間ぶんの視聴率を調べると、フジテレビでいま、高い確率で二桁の視聴率をとれるのは『サザエさん』(日曜日18時30分~)、『VS嵐』(木曜日19時~)、『ネプリーグ』(月曜日19時~)の3番組。振り向けばMXなどという不名誉なキャッチフレーズを増幅させた2月12日(月)も、『ネプリーグ』は11.7%を記録していた。
「人気の『ネプリーグ』視聴者に、続けて見てもらえる編成を目指すんです。このところずっと、月9ドラマがブレーキになっている状態ですから、思い切ってドラマではないものをで繋げていくのもひとつの考え方だと思いますよ」(同前)
とんねるずのみなさんのおかげでした』『めちゃ×2イケてる!』『ウチくる!?』など、いくつもの長寿バラエティ番組の3月終了が決まっているフジテレビ。「どエライ」事態の今だからこそ、大胆な変革に打って出られるか。


これ『フジテレビに「2・12ショック」 振り向けばMX状態とも』と題したNEWSポストセブン2018年2月18日 16時0分の記事である。


ここは全ての番組がバラエティ化してるから余り見る人いないのだろう。見る人が居ないという事は即スポンサーが居ないのと同じだからCM収入が無いという事になり、事業としては成り立たないという事だ! これを言い換えれば破綻という! 私のところもローカルの一つがキー局がフジだ!私は昔からここのテレビはスポーツ中継番組以外は絶対と言って良い位見ない!と言うよりアホらしい番組しかやらないから毛嫌いしてると言った方が正直な気持ちである。唯一つBSフジのプライムニュースだけは別だが。ここのテレビ局は逆に「フジ芸能テレビ」と社名変更した方がと思う。
同じ公共電波の許可を受けてやっているのなら、たまには記憶に残るような番組作り出来ないのだろうか? 視てれば他局では普通のクイズ番組でもフジでは教育番組のように見えるから不思議だ(笑い)
それが出来なければ上部組織を総入れ替えした方がとも思う。古い話だが良い例え話がある。私は見た事無いがフジテレビで昔倉本聰の北海道富良野市(主に麓郷地区)を舞台にした『北の国から』と言うドラマがあった。凄いヒットだったと記憶している。その倉本聰が昔のスターを並べたドラマ「やすらぎの郷」をやりたいと思い、お世話になったフジテレビに持ち込んだらこともあろうにフジの上層部が即断ったそうだ。頭にきた倉本聰はそれをテレビ朝日に持って行ったら二つ返事の即決だったと言う。そのドラマが後に「やすらぎの刻」に繋がったのはご存知の通りだ。こういうところからフジテレビは何か変わってしまった。これでは長続きしないと思われる。破綻は当然だ! 上記のフジで唯一の番組と言われる『ネプリーグ』だが、参考に見てみれば、悪いがこんな番組見てるのいるんだと私的には驚いている。フジの番組視聴者との価値観の違いを感じる。