今回の衆院北海道5区補欠選挙の選挙協力を契機に共産党を含めた与野党対決理想的である

 共産党穀田恵二国対委員長は27日の記者会見で、同じ京都市を地盤とする民進党前原誠司元外相と衆院北海道5区補欠選挙の応援演説で一緒に街頭に立ったことについて、「前原さんと一緒に宣伝をしたのは生まれて初めて。肩を抱き合ったというのもこれも初めて。京都の方々は驚いている」と感慨深く語った。
 前原氏といえば、昨年11月の読売テレビ番組で「私は非常に共産党が強い京都で戦ってきた。共産党の本質はよく分かっている」「シロアリみたいなものですよね。ここと協力をしたら土台が崩れる」と共産党批判を炸裂させたことが記憶に新しい。ところが、今回の補選では共産党幹部と積極的に街頭に立ち、その変節ぶりが注目を集めた。
 前原氏と穀田氏は平成5年の衆院選では旧京都1区で議席を争った間柄だ。穀田氏は、かつての敵と共闘した今回の補選を振り返り、「民進党との共同の関係は強まっていると実感する」と強調した。
 さらに、民進党安住淳国対委員長が26日の会見で「(共産党との共闘で)保守票が逃げることはなかったと証明された」と発言したことについても、「なかなかよう見てはるなぁ」と持ち上げてみせ、今後の連携強化に期待をにじませた。
 
 
これ『共産・穀田氏「生まれて初めて前原さんと肩を抱き合った」 “シロアリ”発言の仇敵と共闘…「京都の方々は驚いている」』と題した産経新聞4月27日1559の報道記事である。
 
 
 これはある意味共産党アレルギーが払拭した事を意味し、歓迎したい。永田町の建前である反共の当事者共産党が、よもやの政治転換、共産にも政権がそこまで来た事を意味し、画期的である。裏返せば共産党でさえ本音での政権参画は悲願であろうと推察する。それだけ安倍政権は国民の代議員たる自民の国会議員を翻弄させ好き勝手にやった結果でもある。自分の意見に賛同しなければ、それを説得せず、塞ぐ手法でここまで来た。共産党が選挙区に立候補者を立てて来たからこその自民党の権力政権だった筈である。これで右も左も同じスタ-トラインから闘える。これこそ与野党の一騎打ちそのものだ。静かに見守りたい。