共産党の穀田恵二国対委員長は27日の記者会見で、同じ京都市を地盤とする民進党の前原誠司元外相と衆院北海道5区補欠選挙の応援演説で一緒に街頭に立ったことについて、「前原さんと一緒に宣伝をしたのは生まれて初めて。肩を抱き合ったというのもこれも初めて。京都の方々は驚いている」と感慨深く語った。
前原氏といえば、昨年11月の読売テレビ番組で「私は非常に共産党が強い京都で戦ってきた。共産党の本質はよく分かっている」「シロアリみたいなものですよね。ここと協力をしたら土台が崩れる」と共産党批判を炸裂させたことが記憶に新しい。ところが、今回の補選では共産党幹部と積極的に街頭に立ち、その変節ぶりが注目を集めた。
さらに、民進党の安住淳国対委員長が26日の会見で「(共産党との共闘で)保守票が逃げることはなかったと証明された」と発言したことについても、「なかなかよう見てはるなぁ」と持ち上げてみせ、今後の連携強化に期待をにじませた。