小池知事のリベラル排除発言から生まれようとしている「民主党」、共産党対抗緩和策として有効か?

 民進党枝野幸男代表代行は1日、希望の党に合流しない民進党衆院議員らを集めて、新党を結成する方針を固めた。希望の党民進党の全員合流を認めないことに反発した。希望に参加できない前衆院議員を救済するための受け皿を目指す。党名は「民主党」を検討している。
 新党には赤松広隆衆院副議長(愛知5区)、佐々木隆博氏(北海道6区)、辻元清美氏(大阪10区)、阿部知子氏(比例南関東)らが参加する見通し。民進党参院議員からは相原久美子有田芳生江崎孝、神本美恵子(いずれも比例)の4氏らが参加を検討している。
 無所属で出馬することを表明した野田佳彦前首相は、自らのグループから希望の党に参加するメンバーもいるため、新党への参加には慎重とみられる。岡田克也元代表も参加しない見通しだ。
 枝野氏は1日朝、前原誠司代表に電話で「民進党の理念や政策を実現する前提が違うなら納得できない」と伝えて会談を求め、同日夕、前原氏と党本部で会談した。会談には希望の党若狭勝衆院議員と候補者調整の協議を進めている玄葉光一郎総合選対本部長代行も同席して協議したが物別れに終わった。
 会談で玄葉氏は枝野氏に対し、「民進党から150人、希望の党から50人」を擁立する調整を進めていると説明した。民進党は全国で210人超の候補擁立を内定していた。玄葉氏の主張通り150人が受け入れられたとしても、約60人が希望に合流できない。
 
 枝野氏側は両院議員総会などで方針撤回を求めることも検討したが、希望の党への合流に賛成する議員も多いとして断念した。排除された前衆院議員らはこのままでは、無所属で立候補せざるを得なくなるため、新党を結成する。無所属で出馬した場合、比例代表との重複立候補ができず、政見放送に出られないなど運動も制限される。
 新党は共産、社民両党との選挙協力を行う方針だ。枝野氏側は前原氏に2日昼までに民進党から希望の党に参加できるメンバーのリストを明示するよう要求。前原氏が明確にできなければ新党に踏み切る考えだ。【影山哲也】
 
 
これ『<民進党>枝野氏ら新党結成へ 党名「民主党」を検討』と題した毎日新聞10/2() 2:30の配信記事である。
 
 
私は決してリベラル派ではないが、解散直後に起こした小池百合子東京都知事の「希望の党」の設立趣旨にはあの自民党を倒せる唯一の党が出来たと正直小躍りして喜んだのだが、小池知事のリベラル排除発言には少々違和感を持った事は事実である。確かに政治を司るには、政策の一致は基本である。だが安倍自民のどさくさ紛れの不純な解散発言には、相対する野党もしっかりした政策のすり合わせ等しなくても、とにかく野党がその解散に対抗して勝手な安倍自民と、対抗して闘ってもらいたかったと思っている。今回はそこまでは許されると思った。小池知事のリベラル排除発言によって肝心な共産党が離れてしまった。その共産党55年体制と同じように全選挙区に候補を擁立されれば、野党共闘は崩れまたの黙阿弥になってしまう。野党にとって何のための解散かとなってしまう。これではこの先保守の政治が常態化してしまい、またもや55年体制に逆戻りしてしまう事になってしまう。重ねて言うが、私は決してリベラルではない、むしろ潔白な保守と言って良い。思うのはあの国民に対する謙虚な気遣いの全くなく、個人商店的安倍家の独善的な考えに対する私の毛嫌いがそう思わせるのであろう。
余談ながら維新の崩壊時に、その一員の江田憲司松野頼久らに党名変更を要求されて、今の民進党になった訳だが、今思えば、民主党のまま進めば良かったと思っている。がリベラルだけじゃない、反自民民進党議員の大半は、米国に似せる訳では無いが、何となく反自民の旗色にも見える「民主党」と言う党名に愛着があるように思える。そこからの小池知事のリベラル排除に対抗して「民主党」を立ち上げようとする民進党枝野幸男代表代行には私は今回共感を覚える。選挙は闘いだが、人間的な思いやりも必要と思える。そうすれば自民対希望の11のデスマッチのクッションにもなるのではと思っている。
 
※この記事を書いた後民進党枝野幸男代表代行が「立憲民主党」を立ち上げた。リベラルが結集し、これに共産が加われば、自民も希望も脅威となろう。第極と言えども、安倍首相と小池知事を毛嫌いする塊が爆発するかも知れないし、その二党への反感分子も手をこまねいて見ているだけでなく、イッチョウやってやれと思う人間も確かに多くいるからだ。