当初の政策目標を達成できなかった安倍首相と、黒田日銀総裁は当然に腹切りものである

 日銀の黒田東彦総裁は7日の金融政策決定会合後の記者会見で、2%の物価目標の達成について「まだ道半ばだ」との認識を示しながらも、「(物価が継続的に下がる)デフレ状況ではなくなったと思う」と指摘した。その上で物価目標の達成には「賃金のさらなる上昇が重要だ」と述べ、来年の春闘での一段の賃上げに期待を表明した。
 8月の消費者物価(除く生鮮食品)は、原油安の影響で前年同月比で2年4カ月ぶりにマイナスに転じた。ただ、黒田総裁は物価の基調は着実に改善しているとの認識を示し、「原油価格がさらに下がらない限り、消費者物価(の上昇)は次第に加速していく」と語った。(2015/10/07-20:39
 
 
これ『日銀総裁「デフレ状況にない」=物価目標達成へ賃上げ期待』と題した時事ドットコム時事通信の報道記事である。
 
 これでは政治公約と言う経済原理を度外視した他力本願のもっとも恥ずかしい政策だったと言う事を認めた、いわゆる語るに落ちたと言うものである。マーケット原理を無視し政権でマーケットを操作した報いと言うものでもある。しかも一番醜かったのは、一番信頼し、一番それに応えられると思って利益誘導(輸出産業企業に)したにも拘わらず、裏切られたも同然(輸出産業企業の一向に賃上げしない)の状況も把握せず、今頃それへの期待感を表明するとはどんな神経をしてるのだ?普段はヘイコラして手揉みして、陰でベロ舌してる民間企業の勝と言えなくもなく、悪い言葉で言い表せば、彼らにイッパイ食ったと言う事か。マーケット原理から言わせれば、賃金が上がれば、当然に需要が増し、必然の物価上昇だ。「(物価が継続的に下がる)デフレ状況ではなくなったと思う」と指摘してるが、自分らの制作の過ちの言い訳に聞こえ、見苦しい限りであり、それらを当初断定し政策を実行した、安倍首相と、黒田日銀総裁は、当然に腹切りものである。