社員が発明した特許を「会社のもの」にする特許法改正は当然である

 ノーベル物理学賞の受賞が決まった中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授(60)は17日、都内で朝日新聞の単独インタビューに応じた。授賞理由になった青色発光ダイオード(LED)の効率をさらに高める研究を進めており、省エネルギーに貢献したい考えを明らかにした。ノーベル賞に値する発明を日本で増やすには、研究環境を大きく見直す必要があるとも指摘。社員が発明した特許を「会社のもの」にする特許法改正には「猛反対する」と述べた。
 LEDは白熱電球と違い、電気を直接光に変えるので効率がよく、劣化も少なくて寿命が長い。このため、照明だけでなく、薄型テレビの部材などにも幅広く利用されている。いま取り組んでいる自らの研究については、「製品化されたLEDは、投入電力に対して光として出力する効率が50~60%。これをなるべく100%に近づけたい」と語った。具体的には、装置の構造や素材の製造方法を変えることで、効率アップをめざしているという。
 中村氏は、LEDの発明の対価が少ないとして、研究員として勤めていた日亜化学工業徳島県阿南市)を相手に訴訟を起こし、約8億円で和解した。中村氏は「私の裁判を通じて(社員の待遇が)良くなってきたのに、大企業の言うことをきいて会社の帰属にするのは問題だ」と述べた。
 政府の改正方針では、発明に対する報奨の支払いを企業に義務付けるが、「会社が(報奨を)決めたら会社の好き放題になる」と語った。自らが研究活動をしている米国については、「科学者もみんなベンチャー企業を起こす。そういう機会が与えられている」と述べ、日本と米国とでは、科学者らの研究環境が大きく異なることを強調した。

これ『特許は会社のもの「猛反対」 ノーベル賞中村修二さん』と題した朝日新聞デジタル 10月18日(土)3時28分の配信記事である。

 モノを開発する姿勢には色々あるが、一番の条件はその環境である。それには物心両方にあると私は思っている。私はこの中村さんが青色発光ダイオード(LED)の発明云々で会社と訴訟を起こした時には、正直嫌悪感が拭えなかった。何故なら非常に虫の良い話と思ったからである。発明したから「よこせ」と言ってるからである。これがもし発明できなかったらそのまま社員として居る事が出来るのである。そりゃ確かにここまで来るには、大変な努力だったと推測はするが、それも身分を保証された環境の中だったから落ち着いて出来たからではないのか。残業代も貰わないでもちろんサービス残業だったろう。しかし、発明でなくともそんな人間はいくらもおるのである。少なくともそのために家庭が維持出来妻や子を安心して養えるのである。ここまで言うと、かなり怒られるかもしれないが、私は心からそう思っている。中村さんは驕っていて、出来なかった事を考えていない。我儘で自己中心的である。私はこう言う手合いは例えどんなに立派な方であろうと終生付き合おうとは思わない。