小渕優子経済産業相の政治資金の不適正支出疑惑は二代目に多い現象である

 小渕優子経済産業相政治団体で浮上した政治資金の不適正支出疑惑を巡り、小渕氏は16日、参院経済産業委員会で野党側に追及され「調べている」「確認できていない」と歯切れの悪い説明に終始した。松島みどり法相の「うちわ」配布問題などに続き、安倍晋三首相自慢の「女性登用内閣」に疑問符が付いた格好だ。
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 疑惑が持たれている小渕氏の支援者向け観劇会は、東京都中央区明治座を借り切って毎年秋に開かれ、大物演歌歌手や俳優が出演する。経産委での小渕氏の説明では、政治団体小渕優子後援会」(群馬県中之条町)の女性部の行事で、小渕氏を支援する「自民党群馬県ふるさと振興支部」(同県高崎市)との共同企画。小渕氏は「会費として実費分1万円余りを一人一人から集めていると認識している」と述べた。
  ところが、同県選挙管理委員会に出された2010年と11年の政治資金収支報告書によると、両団体は両年とも10月上旬に約840万円ずつ支出。計約3381万円の「入場料食事代」が、政治活動費として明治座へ支払われた。これに対し、「観劇会」の収入は同後援会の報告書に記された計742万円のみで、振興支部には記載がない。差額は約2639万円に上り、公職選挙法が禁じる有権者への利益提供の疑いも指摘されている。
  観劇会への支出は12年以降は確認できないが、11年の場合、明治座への支払いと同じ日に群馬県のバス会社に約313万円が支出され、差額がさらに膨らむ可能性もある。
  同後援会はプロ野球観戦会も実施。同じ2年間で支出計約111万円に対し、収入は約19万円しかなかった。収支の差額について、小渕氏は「報道で初めて分かった。私自身が確認しているわけではなく、調べている」などと釈明。公選法違反との指摘については「私の方で(差額を)補てんしたとすれば法律に引っかかると思う」との認識を示した。
  一方、毎日新聞が入手した領収書によると、小渕氏の資金管理団体「未来産業研究会」は、実姉の服飾雑貨店からネクタイなどを購入していた。小渕氏は経産委で「ネクタイやハンカチも私の姉が作ったものだというと喜んでくださる方が大勢いる」と説明。ベビー用品や化粧品など私的色彩の強い支出については「公私混同ではないと思っているが、今の段階で確認できていない」と述べ、質問者の民主党議員から強く批判される場面もあった。【本多健】
  ◇支持者ら…楽しみの観劇会なのに…
 小渕氏の地元の支持者らは、毎年恒例の観劇会を楽しみにしていた。それだけに、疑惑浮上に戸惑いの声が上がっている。
  12年の観劇会参加者のブログなどによると、支援者は開演に間に合うよう、用意された大型バスで午前6時に出発。明治座では、最初に小渕氏が子供2人を伴い舞台であいさつした。参加者は「子供たちが立派にあいさつして感心した」などと記し、その後の梅沢富美男さんや中村玉緒さんらによる3部構成の公演を「本日のもう一つのお楽しみ」などと絶賛している。
  小渕氏の地元の中之条町では、戸惑いの声が相次いだ。
  支援者らによると、毎年の観劇会では地区ごとにバスが用意されるという。50代の男性支援者は「参加者が実費全額を支払っているものだと思っていた」と困惑。自営業の70代女性は「大臣としての活躍を期待しようとした矢先なのに……」と言葉を失った。60代の無職女性は「一日も早く結果を明らかにし、襟を正して」と全容解明を求めた。【尾崎修二、角田直哉】

これ「<小渕経産相>観劇会差額2639万円記載なく説明もなく」と題した毎日新聞 10月16日(木)21時1分の配信記事であるが、何か昨日の段階では辞任を決意した模様である。

 このような記事を見る時私はいつも思う事がある。
 税務調査に入られ多額の追徴金を取られようとした時に吐く納税者の言葉である。
 「申し訳ないがこの申告書私は知らない、税理士が書いたもので私では無い」と言う言葉である。確かに不心得の税理士もいるだろうとは思うが、騙して自己利益に走る輩も居ないではないだろうが、その税理士にメリット無いだろうから皆無と思われる。個人申告者や、零細中小企業の同族会社の法人申告の場合に多いのだろう。申告と言うのは誰がやっても、申告者がサインをし捺印して申告書が出されるのである。そう言う意識しか無い無知な人間多いのである。まさか国会議員たる者が知らなかったで済まされる問題では無い。
 私の知る限り、何でもそうだがこう言う問題は得てして二代目に多い事も事実である。創業者の先代が余りにもやり手の出来物の場合に発生し易いのである。つまり全てを知るご家老たる番頭さんにまかせっきりと言うよりも、二代目が口を出せないシステムになってる場合が非常に多いのである。いわゆる番頭さんに一人前と思われない先代の時の子供としか見られていないと言う事だ。悲しいかなこれが現実である。
 今回もこれが当てはまるのではないか。このシステムを脱皮してこそ一人前と言う事であろう。これが特に政治の世界での常識と言えよう。