プロ野球米大リーグは日本プロ野球界の甲子園か

 ブルージェイズの川崎は2回に黒田の速球を捉えて右翼線二塁打。試合前にチームメートに見せた髪形にはそり込みが入っており気合も伝わってきたが、その後は凡退して4打数1安打に終わった。
 試合にも敗れ「悔しい。とにかく塁に出ること(が大事)」と猛省。さらに2安打したイチロー、不安定な立ち上がりから持ち直した黒田について「ヤンキースの先輩2人にやられた感じ。格の違いを見せつけられたので、僕も頑張らないといけないと思った」と話し、刺激を受けた様子だった。
 

スポニチアネックスがブルージェイズヤンキースに3―5で敗れた後に語ったトロント・ブルージェイズ川崎宗則の言葉を報じた。
 

 1995年(平成7年)にメジャーリーガーとなった元近鉄の野茂秀雄投手以来、何人が海を渡ったろうか。その殆どが期待に答えられないまま、と言うより実力の違いを悟り、一部の選手を除いて帰国し日本球界に復帰している。当たり前と言えば当たり前であるが、その殆どの選手が日本で最盛期を迎え、衰えが始まる頃に渡米している。その年齢を見れば明らかである。プロの選手年齢のピークは25,6歳あたりから、27,8歳位なのに、殆どが30歳を超えたあたりである。これでは私は米大リーグに失礼ではと思った次第だが、さしものその米球界もシビアである。それなりの評価をしながら、ダメと解かれば紙クズのように使い捨てだ。それを理解しないととてもじゃ無いが米大リーグではやってゆけないだろう。それを考えれば、レンジャーズのダルビッシュ等これからが最盛期である。レンジャーズは目が確かだったと言う事になる。
 思うに、日本に居ればそれこそメディアにちやほやされ、それなりのスター気取りの選手が、米大リーグに行った途端、高校生並のガチンコ試合だ。それだけ真剣なのだろう、別紙写真のようにあの宗則が高校生よろしく、メジャーリーガーに褒められているような姿を見るにつけ私は日本の高校球児の姿を見る思いである。メジャーリーガーとなった日本人選手は、イチローや引退した松井のような一流の選手を除いて、皆ゲッソリと痩せ目が鋭く、無精ひげを生やし、日本に居た時のような精悍さは最早無くなっている。そこまで真剣に、追い詰められ必死なのだろう。そこまでして渡米するのはやはりプロとしての自分を最高の舞台で試したいからなのだろう、一生で一度のチャンスを試したいからだろうと私は見る度に目を熱くして見ている。
 
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