退院を明日に控えたがこの病院には期待を裏切られた

 1月16日に入院して以来早いもので明日で2か月チョッとでの退院である。
 入る時は冬真っ只中の寒い日だったが、退院はもう直ぐ春、東京では葉桜の季節となってしまった。実は私はこの病院4度目である。私には色んな意味で良い病院だったので、迷う事無く今回もお世話になった。前回までのこの病院は、患者に対してそれなりに優しく厳しく、そして家庭的な本当に良い病院だった。それが前回入院以後に病院形態が県立病院から独立行政法人に変わってから変わった見たいである。別に病院形態が変わっても、看護や療法が変わら無い筈なのだが、良く見て見ると、経営形態よりも、職員が公務員で無くなり、団体職員に変わった事の意識の変化に見えた。要するに変な責任への気持ちの変化に見えた。
 
 詳細は省くが、ある時、食事時に次のような事があった。いつも飲んでる薬が変わったのである。錠剤の袋が変わり、中の数も減ったのもあれば増えたのもある。実数的には増えたのである。当然知らされていない私は飲むのを何の薬か解らないと飲めないと言い飲むのを拒否した。そしたらその薬を持って来た看護師が部屋まで薬を持って来て、何の薬かの説明をしないで、飲んでくれと懇願した。私は納得出来なかったので、再度拒否したが、余りの懇願に私も折れ、そこに置いて行ってくれと言ったら、飲んでその薬の殻をもって行くと言う。飲んだ証だそうである。この状況、悪いが私の人権はそっちのけで看護師自身の自分自身の責任回避だけである。患者の人権は殆ど無い。私は根負けし、飲んだ。
 
 またある日、いつものように検温と血圧測定があった。たまたま血圧が高く上が150を越えた。そしたらその看護師、もう少し落ち着いてから測るからと言ったきり来ず、昼食の時間だった、そしたらたまたま主治医の先生が訪ねてきて、「××さん良かったね、ようやく血圧安定して来て」と言ったのである。確か今朝高くて測らなかった筈だが、ととっさに喉まで出かかったが。「はい、そうです。ありがとうございました」と言って返した。これだけではないが、万事こうだ。以前はこうではなかったので本当に残念に思えた。これだけでは無いまだまだあるが、これくらいにしておこう。いづれにしてもこの病院変わってしまった。
 
 翌日案の定主治医に呼ばれた。主治医曰く、何で看護師に言う、主治医である自分に言えと言う事だった。私は非常に不愉快になった。確かに主治医の言う通りではあるが、その薬の問題、その日の夕食時だったのであるから、患者の私としては、薬を持って来た看護師に聞くし、言うのが当たり前と思った。そこまで主治医が言うのなら、じゃあ何故私が聞いた時、先生に聞き調べて返事をしなかったのか。私が薬を一旦解るまでと言ったにも関わらず、どこまでも飲ませようとしたのか、またそう言う時の対処を何故看護師にさせていなかったのか、私は不満であった。聞けば今まで飲んでいた薬が無くなったので、同効能の薬に変えたとの事。と言い、「不満だったらここに来るな」と言うような事を言われた。私ら患者は薬に疎い。今まで飲んでいた薬の袋、またそれに入っていた数。それら全てが変われば患者には変わった事になるのである。私が言いたかった事は、いつもの通りと違う薬の袋そしてその中の数、また効能が同じでも製薬会社と薬名も変わる、だから変わった事になるのである。だったら看護師さんでも主治医でも良い、飲む前に本人にチョッと説明しないのか不思議である。それが患者と主治医の関係ではなかろうか。常識でも薬が変われば、処方箋を出した医者は勿論の事、その処方箋に基づいて処方した薬剤師なりが、患者に説明をする事に薬事法は定めてあるのである。ある意味私ら総じて脳卒中患者、見るところ、自己主張出来得る患者少ないと思う。つまり薬が変わっても気付かず、理解不能の場合が有過ぎる。私は問いたい。我々脳卒中患者はモルモットでは無いと。