アンチ自民党

祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず
ただ春の夜の夢のごとし
たけき者もついには滅びぬ
偏に風の前の塵に同じ
 
読みがなは以下
 
ぎおんしょうじゃのかねのこえ
しょぎょうむじょうのひびきあり
さらそうじゅのはなのいろ
じょうしゃひっすいのことわりをあらわす
おごれるひともひさしからず
ただはるのよのゆめのごとし
たけきものもついにはほろびぬ
ひとえにかぜのまえのちりにおなじ
 
これご存じ「平家物語」の冒頭部分であり、そしてその意味は以下である。
 
祇園精舎の鐘の音には
永遠に続くものは何もないと言っているような響きがある
まんじゅしゃげの花の色は
栄えたものは必ず滅びるという法則を表している。
権力を持ったものも長くその権力を持ち続けることはできない。
それは春の夜の夢のようだ。
強い力を振るったものも結局は滅びる。
それは風の前にあるちりと同じである。
 
以上である
 
 
 何で私が今こんな「平家物語」の一節を紹介したかと言えば、毎日の新聞の一面トップを飾っていた元政権党民主党の凋落振りが甚だしく感じているからである。
 恐ろしいものである。一夜にしてこれだ。正に平家の凋落と全く同じである。あの政権交代からは考えられない、正に夢物語だ。私等は何故か今、自民党のもてはやされる姿を見て、妙にしらじらしく、何か気持ちが晴れない。どうしてなのだろうか。
 
 やはり私はアンチ権力党、いやアンチ自民党なのだろう。