「935億円 あのソロス氏が円安でボロ儲け」と題した記事が週刊文春に出た。
伝説の投機家ジョージ・ソロス氏が率いるソロス・ファンド・マネジメントが、昨年11月以降、約10億ドル(約935億円)もの利益を上げたことが明らかになった。ここ4カ月で円は約20%も下落したが、下落を見越して円安ポジションを張り、巨額の利益を上げた模様だ。
とくにマクロ経済の見通しで相場を張る「グローバル・マクロ戦略」を得意とするソロス氏にとってはまたとない好機だった。なにせ中央銀行が大きく動く時が最大の儲けのチャンスなのだから。
今回の円安で勝利したのはソロス氏だけではない。
「アップルの大株主で、株主への利益還元を要求して同社を提訴したデービッド・アインホーン氏(グリーンライト・キャピタル)、ヤフーの大株主で同社幹部の経歴詐称を暴いたダニエル・ローブ氏(サード・ポイント)も巨額の利益を上げている」(市場関係者)
不気味な兆候もある。
「『日本国債は暴落する』として日本政府破綻に賭け続けているカイル・バス氏(ヘイマン・キャピタル・マネジメント)も、今回、大きな利益を上げているようだ」(同前)
好機とみるや徹底的に売り崩しにかかるのが彼らの流儀だ。1992年のポンド危機では、自国通貨ポンドを買い支えようとする英中銀・イングランド銀行に対し、ポンドを売り浴びせたソロス氏が勝利し、最終的に20億ドルもの利益を手にしたと言われる。彼らはいま、日銀を虎視眈々と狙っている。
本格的な金融緩和は3月20日の新総裁就任後に訪れるというのが市場の共通した見方だ。ヘッジファンドがその資金力にものを言わせて円を売り崩しに動くシナリオが、現実味を帯びてきた。文森岡 英樹 (ジャーナリスト)
恐れ入ったと言う他無い。
僅か一瞬で、935億円とは。我々貧乏人には雲の上のようなお話ではある。要するに金のある奴ほど儲かるのが現代の仕組みである。正に日本の宰相のお蔭であり様々であろう。ジャンボ宝くじの比では無い気の遠くなるような話だ。これでは人間働かずに、一発勝負を賭けたくなるのも解かる気がする。汗水流して働く事が無意味と感じるようになるのかも知れない。
いづれにしても良い影響では無い。