情けなや、政治のシロアリの輩

 8月21日、民主党樽床伸二幹事長代行と国民新党下地幹郎幹事長は国会内で会談し、衆議院の解散時期は「来年3月以降」との認識で一致した。一方で、反発を強める自民党は早期解散の実現に向け、内閣不信任案や首相問責決議案の提出などで揺さぶりをかけてくるものと見られている。実際のところ、解散時期はいつになるのだろうか。
財務省キャリア官僚であるC氏は、政治家の“本音”を探るうえで、予算成立のスケジュールから解散時期を逆算する。
 「政治家は皆、与党を目指します。その理由は予算を編成する権力を得るためです。予算審議は年明けの冒頭から行なわれますので、選挙後の新政権は年内に発足させておきたい。さらに、過去のデータを振り返っていただけるとおわかりになるかと思いますが、投票日と公示日はたいてい大安の日を選びます。投票日は必ず日曜日ですから、年内で大安の日曜日は10月7日、11月4日、12月9日の3つしか残されていません」
 しかし、12月に選挙となると、年明けの予算審議に備えるための時間が短かすぎる。予算審議とは、どこにいくらの予算をつけるか、既得権益団体や業界などからの陳情を受けて党内や財務省へ根回し工作をするなど、水面下での準備を行なう期間だ。
 「そしてこの期間こそが、政治家にとって“最もおいしい”んですよ。誰かに利益を誘導する代わりに票やカネなどの見返りも期待できる。そして何より、この期間が権力を最も行使できるんです。この快感が国会議員にとって最大の醍醐味なんですよ」(C氏)
自民党議員のベテラン秘書、A氏も予算審議を重要視する。
 「予算編成前の陳情、これに対応しているときの議員の表情はまさに陶酔状態ですよ。権力の行使には魔力が潜んでいると感じます」
12月の選挙が敬遠される理由はほかにもあるという。
 「年末は選挙区で宴席や会合が集中するので、そこに顔を出して地盤を固める重要な時期でもあるんです。師走の選挙はほとんど前例がないと思います」(A氏)
 それでは、10月7日の投開票という線はどうだろうか。
 「10月7日を投票日とするためには、会期末の9月8日までの解散が必要です。8日は土曜日なので現実的には7日までとなる。それまでに赤字国債を発行するための特例公債法を通さなければならないし、違憲状態の1票の格差を是正するため、選挙制度改革関連法も改正する必要がある。今は8月下旬ですよ、常識的に考えれば難しいでしょう」(C氏)となると、残ったのは……。
 「ズバリ、10月23日の大安が公示日で11月4日が投票日。この日程が本命です」(C氏)
 果たして、この予想通り年内解散となるのか。それとも、樽床・下地会談で飛び出した「来年3月以降」となるのか。どちらにせよ、残された時間はそれほど多くはなさそうだ。

 
 この記事、週刊プレイボーイ36号「“最短&最悪のシナリオ”に恐怖する永田町の住人たち」より転記したものだ。記事を売り物にしてる、5大紙の記者の記事ではなく集英社の「週刊プレイボーイ」の週刊誌記者の記事である。5大紙の記者はここまで知ってて、談合により書かないのだろうか。いづれにしても、最近の週刊誌記者、頑張ってほしいものである。
 
 

 この記事を見れば、やはり、永田町の常識通り、民自党首選が終わった後の10月の臨時国会での解散となろう。が民主の雑魚共は、殆どが落選の憂き目を見るだろうから、自らも落選の恐怖を共有し合ってるこの樽床と国民新党の地幹郎幹事長は絶対解散は阻止し合うだろう。だとすれば野田首相をはじめとする、民主の全ての議員の輩は、任期いっぱいまでが本心であるだろうと思う。己を考えれば、やはり長くやっていたいのだろう。本当に情けない輩達である。