「子ども手当は存続」のビラ、民主幹部と自公の談合のお笑い種

「誤解しないでください。『子ども手当』存続します」。民主党が、2011年度限りで廃止することで自民、公明両党と合意した子ども手当についてこんなビラを作成し、党所属議員らに支持者への配布を呼び掛けている。看板政策の撤回に批判が相次いでいるためだ。
 廃止を存続と「強弁」する背景には、12年度に導入される新制度の名称が決まっていないことがあるとみられる。ただ、民主党内には「無理があり過ぎる」と戸惑う声が出ている。自公両党は「子ども手当は廃止」と理解して特例公債法案賛成に回った経緯があるだけに、両党の反発も招きそうだ。
これは時事通信の報道である。
 

 私はこの報道を見て下手な三流落語の林家三平を見てる気がした。とてもじゃないが古今亭志ん生 (5代目)には程遠い。それと同時に今の政党の程度の低さに唖然とした。
 戦後の国対政治、これは55年体制自民党日本社会党だから出来たのも頷ける。国対政治は非合法の話し合いであり、国の施策が官僚とその官僚の手先の自民党と乞食である社会党との馴れ合いで行われて来た。そのクッションが内閣官房機密費であった事は公然の秘密である。非合法談合はそれを守るからこそ守られ行使されるのである。少なくとも当時の国対幹部達は、それなりに守ったからこそ国対政治が重用され、今で言う党の幹部の一角となったのである。。
 私は決してそれが悪いと言ってる訳では無い。現在の政治の潤滑油としての効能はあったと言いたいのである。がしかし、表題の如きアホらしき現象を見ると、ここまで国会議員としての質が落ちたのかと思うと憂国以上の感が禁じえない。情けない。
 この事の本質を考えるに、その幹部達の程度の低さか人間性の欠如でしか無い。例えば自民党を見てみれば、総裁は谷垣さんである。私は元々は自民党支持者だった事もあり、谷垣さんは嫌いな人では無かったし、むしろ好きな方の部類ではあったが、如何せん所属派閥があの公家集団と言われる「宏地会」であった。政策の明るい頭脳集団ではあるが、何せ寝技に弱い。あの「加藤の乱」を見る鏡である。とにかく正面突破は上手いが謀が下手なのである。だから国対政治には向いてないのであるし、補佐する副総裁も大島さんであり、この方も同じようなバルカン三木→河本派→高村派田中角栄の率いる木曜クラブと比較すれば良識派だからこれも当然寝技に弱い。それに比し現在の民主の安住等は悪いがガキ以下である。もしかすれば、仙谷みたいなのが寝技に持ち込み小声で「今回負けた振りしてもらえないか」と囁かれ、谷垣と大島が乗った話の後、民主のバカな幹部連中が、「子ども手当の廃止」に地元より突き上げをくらい、表題のようになったのでは無いかと私は睨んでいる。とにかくこれらの連中はそんな高等な戦術も解からないでくの坊でしかないからこんな始末になる。恐らく小沢さん等は呆れて笑っているだろう。こんなバカな事も根底にあるのは、現在の民主の面々と自公の連中は「小沢排除」の論理で利害が一致しただけだと思われる。バカな奴らではある。