小沢氏と会談後の首相発言要旨

菅直人首相が小沢一郎民主党元代表との会談後に記者団に述べた内容の要旨は次の通り。
 
 私から衆院政治倫理審査会に自ら出るようにと要請した。しかし小沢氏は、先日岡田克也民主党幹事長に出されたペーパーも用意して、同じ理由で「出る必要はない、出ない」と言った。
 小沢氏は「国会が決めれば私はいつでも出る」と以前言っていたので「手続きをとれば出るということなのか」と重ねて聞いた。しかし小沢氏は「出る必要性はない」ということで、議決があっても出ないという姿勢を示した。
 私としては「それでは党として何らかの物事を決めなければならなくなる」と言った。(離党勧告など党の処分については)一切出なかった。
 小沢氏からは国会運営、選挙の状況について「政治とカネの問題も影響はあるかもしれないが、それ以外の影響の方が大きいのではないか」という趣旨の話があった。私は「小沢氏の政治とカネの問題も、どの程度かは別にして国会運営や選挙にマイナスの影響がある。そうした問題を取り除くためにも、ぜひ、全党的な立場から協力をしてほしい」と言った。
 
 以上であるが、政倫審へ出ないとする小沢さんに対して、その出席を直談判する菅首相。これではどちらが追い込まれているのか、来年1月の国会はどうなるのであろうか。菅首相は懲りずに「脱小沢」として小沢を悪者に仕立てて、政権浮揚を企んでいるとしたら、限りないアホである。笑うしかないと言える。