内閣不信任決議案に見る民主議員の動向

 民主党小沢一郎元代表が、8月31日の会期末までに衆院内閣不信任決議案を提出する意向を固めたことが2日分かった。複数の小沢氏周辺が明らかにした。同一国会に同一議案を再提出できない「一事不再議」の慣例があり、自民、公明両党が再提出に慎重なため、衆院会派「民主党・無所属クラブ」による提出を目指す。党執行部が発議に難色を示したならば、小沢氏は新党・新会派結成を視野に賛同者を募る構えだ。
 周辺によると、小沢氏は8月中旬までは岡田克也幹事長ら党執行部による菅直人首相退陣を促す動きを見守る構え。それでも首相が退陣を拒めば、小沢氏自らが党執行部に不信任案提出を促す考えだという。
 党執行部が提出に難色を示した場合、不信任案の発議に必要な50人以上の賛同者を集めて提出に踏み切る方針。衆院事務局は慣例を理由に会派代表の民主党幹事長の承認が得られなければ受理しない公算が大きいが、その場合は新党・新会派を結成して不信任案を提出する算段だとされる。
 不信任案に関し、小沢氏は7月28日の記者会見で「不信任案は提出者と理由が違えば一事不再議に反するものではない。首相が辞めないのならば民主党議員全員が深刻に考え、決断すべきだ」と述べ、民主党・無所属クラブによる再提出に含みを残した。

 産経の報道である。

 
 思うに、延命にかけては天才的頭脳を発揮する菅首相である。そんなに簡単にはいかないと思う。まず第一に民主議員の心理である。ここまて菅首相にいいようにやられた経過からして、私はまたもや否決ではないのかなと思っている。菅首相の事である、可決されたとしても、決して総辞職はしないで解散を選択すると思う。そうなればここまでの延命に手を貸したとして、民主の議員は選挙民の理解を得られず総崩れとなるは必定であろう。それを見越し菅首相は不信任案決議の前にブラフをかける、そうなれば決議案は宙に浮き半分以上は欠席するのではと私は見る。結論的に私はそうなればギリギリの線で否決ではないのかと思うし、来年の党首選まで菅首相の現状維持が続くのではと見る。そうなれば政権は停滞しますます日本の経済は立ち行かなくなり、戦後最悪となるであろう。その前に米国がどう出るか見ものである。