菅首相小沢会談は菅首相の壊れた蓄音機?

 民主党小沢一郎元代表は21日夜、9月の代表選で政策集をまとめた側近議員らと東京都内の日本料理店で会食した。衆院政治倫理審査会(政倫審)への出席を巡る菅直人首相との会談について「仲間だから冷静に話をしようと言ったが、ずいぶん感情的になっていた。ああいう菅さんを見たのは初めて」と語った。
 小沢氏は首相から繰り返し国会での説明を求められたと振り返り、「堂々巡りで情けない。何度も同じことを言われて肩がこった」。政倫審の出席要請を拒否したことについては「国会や国民の皆さんの理解をしっかり得て、選挙で民主党を応援していただける態勢を取れるなら、執行部の言う通りどこへでも出て行く」と重ねて強調した。との報道が朝日よりあった。
 
 私は前より小沢さんの事は何度も書いたし、小沢さんの著書と小沢関連の本をあらかた読んだ者としては、例え新聞報道でさえでも、こんなにはっきりと小沢さんの会談状況を伝えたのは、始めて見た。何故なら小沢一郎と言う男は、原理原則に忠実であるし、いや、いくら原理原則に忠実であっても岡田幹事長とは全然違う。岡田さんのは、原理原則主義者では無く単純な解からずやである。小沢一郎と言う男は、絶対グチもこぼさず、弁解もしないし、サシの話はまず漏れない。だからこそ彼と話をする者は安心して本音を話す。しかし、今回の菅首相との会談で、もし、報道が本当なら、小沢さんがその会談内容を話すなんて言うのは私は初めて聞いた。恐らく今までの政治状況の前後を考えれば事実で有ろうと思う。菅首相はマスコミによる内閣叩きにイライラを募らせ、その感じを壊れた蓄音機のように同じ事を何度も言われた事であろう。そのために小沢さんはつい本音をポロリ、「感情的なあんな菅さん見たの初めて。肩こった」。これは最近の2人の状況を如実に物語る状況言葉である。