黄昏の自民党

 2日米国の中間選挙において、オバマ民主党は大敗し、共和党が下院を奪還のニュースが飛び込んで来た。日本はどうか。
 
 最近の日本の政党のふがいない事この上無い。政党と言うより国会議員その者への不信感と言った方がいいのかも知れない。つい最近、ほんの1年前までに政権党だったとは思えないほどの凋落ぶりが自民党だ。気が付いてみればほんの1年前までに衆議院で2/3を擁し、肩で風切っていたのが本当に夢のようであり、民意を裏切ればこうなるいい見本である。しかも人間落ちるところまで落ちれば大概目が覚めるものだが、この党はそれでも未だ目が覚めないと見える。まあいいだろう。丁度室町幕府と思えば腹も立たないか。そうだろう。これから民主党も地に落ち戦国時代に突入だもの。
 
 私は日刊ゲンダイの記事を見て思わず吹き出してしまった。民主党の敵失にさあこれからと言う時に戦う武将が集まらず、家督を譲り隠居の身になろうとしている海部俊樹元首相や山崎拓氏らロートル連中を呼び戻し、前線に据えざるを得ない状況を見ると、これが、あの戦後60年間、政権を担ってきた党とは思えない凋落振りである。
 
 思うに、途中政権投げ出しの安倍晋三を親分と仰ぐ山本一太世耕弘成等のガキに主導権握られるようじゃあ大した事出来ないのも道理である。そう言う意味においてはみんなの党の渡辺党首は先を見る目があったという事になる。
 
 いづれにしても、政権の味をしめた民主党とどっぷりと味の染み付いた自民党ではそんなに大差の無い議員集団だから、今後の期待は多分に無理であろう。ああ、情けない。