羽田と成田

 最近羽田が元気だ。勿論東京国際空港羽田空港である。
 今日も香港のキャセイ航空が羽田線増便を検討とのニュースが入って来た。
 
 恐らくこのまま行けば、日本の国際空港は羽田が成田にとって代わるであろう事は紛れも無い事実である。しかし、解からない事だらけである。我々が大学を卒業し社会人になった時代には航空行政はそれほどの需要があったわけでは無いが、高度成長期に入り飛躍的に伸びた日本の経済に呼応するが如きの、日本の豊かさのバロメーターが海外旅行であった。それに答えるべき航空行政の見本が成田なのであった。
当時社会人になって数年の私は何で成田なの?と不思議に思った事を覚えている。実際利用して見ると不便この上無い。国内の羽田から乗り継ごうとしても海外へは成田まで40~50分もかけて行かなくてはならない。当時私はこのままではすぐ成田は潰れるだろうと思ったが、良くここまでもったものである。これもひとえに政治家と官僚のメンツをかけた賜物であろう(悪い意味で)。
 
 そして今羽田はとてつもなく大きくなろうとしている。これも政権交代の賜物であろう。可哀想なのは成田である。このまま行けば膨大なる廃墟と化すは自明の理となろう。千葉県の森田健作知事そこまでわかっているかな、恐らく解からないだろうな、空菅に似て且つ単純だからどうだろうか。
 
 私は成田は今後現在の状況を受け継ぎ、いらぬ気持ちを捨て、貨物の核となる貨物専門国際空港を目指すべきと考える。どちらにしても成田は客のニーズに答えるには羽田より歩が悪いから早目の決断をした方がと私は思っている。