天下りの実態

2009/7/18付で、私はここで小休止、私の総括と題して財源の確保の仕方として、天下りの廃止の事を書いたがそれを裏付ける記事が載っていたので、合わせて見て頂ければ有難い。




駆け込み天下りが相次ぐ背景

2009年08月02日10時00分 / 提供:ゲンダイネット
●月給100万円のオイシイ生活

 官僚OBの天下りが後を絶たない。天下り禁止を公約に掲げる民主党政権になったら、万事休す。天下りの最終便に乗り遅れるなとばかりに、恥も外聞もない“駆け込み”が続いている。
 28日付で国交省事務次官の峰久幸義氏(60)が就任したのは、同省所管の独立行政法人住宅金融支援機構」の副理事長だ。このポストは旧建設官僚の指定席。副理事長の俸給は、月額97万9000円。
 8月1日付で独立行政法人日本貿易保険」理事長に就任する特許庁前長官の鈴木隆史氏(60)は月額112万8600円。渡り鳥人生のスタートとしては悪くない金額だろう。彼らはこの先、幾度も渡りを繰り返して高給を得ることになる。
 総務省が27日に公表した「独立行政法人の役職員の給与等の水準(平成20年度)」を見ると驚く。常勤役員の平均報酬は理事長などの「法人の長」で1860万5000円。理事でも1549万5000円だ。俸給のほかにボーナスに相当する期末手当(年2回)や特別地域手当などが支払われるので、実際の年間報酬が膨らむのである。
 天下り問題に詳しいジャーナリストの堤和馬氏がこう言う。
天下り人生はおしなべて15年前後になります。この間に、3回から5回天下りを繰り返し、事務次官など官僚トップ経験者は3億円ほどの退職金を手にします」
 彼らにしてみれば、一度天下ってしまえば勝ち。それ以降は役所のあっせんではない、と言い逃れできるからだ。駆け込み天下りのふざけた背景がここにある。

日刊ゲンダイ2009年7月30日掲載)