やはり独立行政法人は解体すべきだ

 「電気料金の一部、天下り法人にダダ漏れ!またしても国民食い物」と言うタイトルでZAKZAK夕刊フジ)に報道された記事を紹介したい。
 

  何気なく支払っている電気料金の一部が、官僚OBの天下り法人に流れていた。
 1世帯あたり月平均約110円を電気料金に上乗せして消費者が払っている電源開発促進税を財源に、原子力の研究や立地対策のために使われる「電源開発促進勘定」の半分以上が、経済産業省文部科学省など官僚OBが役員を務める独立行政法人公益法人、民間企業などに支出されていたことが30日分かった。
 同日付の東京新聞によると、同勘定は政府のエネルギー対策特別会計(エネ特会)に含まれ、2008年度は3300億円のうち、51%の1700億円近くが9つの天下り法人に支払われていた。
 9法人のうち、高速増殖炉もんじゅ」を運営する独法「日本原子力研究開発機構」には最多の1226億7100万円が支出され、民間企業の「電源開発」にも30億2900万円が支払われていた。9法人には26人の官僚OBが報酬をもらえる役員に就任。うち経産省出身者は半分の13人を占める。
 原発促進のためのお金が天下り法人を潤していた実態。ますます原子力行政への不信が募るだけだ。
 
とあった。
 
 
 この記事を見るまでも無く、私はかねてより、独立行政法人は解体すべきと言って来た。これさえやれば、消費増税しなくても優に5兆円はでる。消費税3%分はでるのである。国所管の法人数は教育・スポーツ及び研究開発及び政策金融関係を含めれば129法人にもなるし、地方の独立行政法人を含めれば優に200法人に近くなるのである。
 そもそも独立行政法人とは何ぞやと言えば、独立行政法人とは、国民生活及び社会経済の安定等に必要な事務及び事業だが、国が自ら実施する必要のない事業を、純粋に民間に任せるよりも効率的かつ効果的に行わせることを目的として設立される法人であると物の本に書いてる。(独立行政法人通則法第2条第1項)。
 
 簡単に言えば、役所でやる事をやらせるために作った、半民半官の役所と言った方が良いと思われる。時には時代にそぐわずに、まるで仕事も無く、それでも解体されずに生き延びてる法人もある。これなど笊(ざる)そのものである。さすが官僚・役人である。しっかり天下り先は潰さずに確保してるのである。これこそ政治主導であれば何の事は無いのにといつも私は思う。
 
 もしかすれば、政治家と官僚・役人とのア・ウンの持ちつ持たれつの関係なのだろうか。いづれも今の独立行政法人は百害あって1利無しの団体と私は思う。何の事は無い職員を国に戻せば同じだからであり、高給の天下り管理職なんて無くても困らない代物だからと思うからである。