参議院選が公示されジャーナリストの須田慎一郎氏が与党優勢との情勢分析したが、唯一無党派層でない「権力政権」への「飽き」を忘れてる?

25参院選4公示された。安倍晋三首相は憲法改正を争点に掲げ、自民、公明の与党と日本維新の会などの改憲勢力3分の2議席の確保を目指すが、年金問題10月の消費税率10%引き上げなどへの批判票も想定され、予断は許せない状況だ。一方、1人区での野党共闘や独自路線が目立つ「れいわ新選組」の動向も注目される。ジャーナリストの須田慎一郎氏は当サイトの取材に対し、選挙戦のポイントを挙げつつ、多角的にその情勢を分析。与党の惨敗は考えられず、野党共闘は厳しい戦いになると予測した。
 
■与党としては大前提のポイントが2つある。
まず一つは、3年前の前回と6年前の前々回の参院選で勝ち過ぎたので、これ以上の上積みはなく、むしろ議席を減らすのが普通であるとみられる中、議席の減少数をどのくらいにとどめられるかということだ。自公で過半数を取っても、議席が二桁減少となれば勝ったことにはならない。減少を一桁で食い止められるか。
 
もう一点は、全国に32ある1人区をどの程度、制することができるかということ。今春、自民党は国政選挙の前段として、かなりの費用をかけて情勢調査を行った。そのうち、激戦区と言われる東北6県の調査では、すべて勝っていた。その後、2000万円問題や与党側の舌禍、10月の消費税増税といったことを含めても、自民党への支持は下がっておらず、そのあたりを考えても、二桁減で惨敗することは考えられない。
 
一方、野党に目を転じると、1人区において統一候補を立てることにとりあえず成功はしたが、圧倒的に票が流れることはないだろう。野党の統一候補が無所属という形も多く、当選してからどの党に入るのかということも含めて分かりづらい。また、複数区や比例区で野党はバラバラに戦うわけで、有権者の側から、1人区において、野党が「野合」とみられるかどうか試金石となる。
 
その中で、れいわ新選組が野党の票を奪うと思われる。自民党への批判票の受け皿になるという指摘もあるが、代表の山本太郎氏はもともと反自民・非自民の人なので、与党から票が流れていくことは考えづらい。現役の創価学会員を擁立したことで、与党の公明党に対して批判的な学会票が少し流れる可能性もあるが、組織がフル回転することもないので、それほど大きな票にはならないだろう。
 
結果的に、れいわ新選組は、野党から与党に流れる票を食い止めるか、野党の票を奪うか、「諸刃の剣」だ。無党派層狙いであるが、大きく勝てる流れはなく、選挙前からメディアやインターネット上では話題になったが、大きな動きやトレンドにはならないだろう。
 
タレント候補については、今回、元モーニング娘。市井紗耶香氏らを擁立した立憲民主党はイメージとは合わない戦術を取り入れたが、なんだかんだ言っても、有権者は投票する。名前と顔が一致する候補者には、有権者12%からオートマティックに票が入るものだ。今回、噂された貴乃花光司氏など大物の出馬はなかったものの、やはり、著名人の擁立は選挙戦の王道だといえる。
 
(ジャーナリスト・須田慎一郎)
 
 
これ「与党の“二桁惨敗”はなく、野党共闘は苦戦必至 須田慎一郎氏が参院選の情勢を分析」と題した
デイリースポーツ7/4() 9:21の配信記事だ。
 
 
今現在の選挙分析では、このような分析だろうが、安倍政権の1昨年からの「モリカケ」問題等の安倍政権の真摯な対応が無い状況に不満の国民は大勢いる。今回のこの方々の動向は無視できないくらいになっている。つまり与党支持ながらスッキリしない連中がいる事を、この須田さんは忘れているのではとわたしは思う。特に選挙制度小選挙区の、与党かそれ以外かと言う感じの二者択一であればこそ、逆に与党に不利と私は思う。それに何となくその事に胡坐をかいた独裁政権に見える安倍政権、無党派層以外にもソッポを向かれる可能性大である。よって私の予想は与党は負けはしないが、現状議席からは大敗の感じがする。