自民党総裁選が近づいて来た 石破さん心を改たに積極的に安倍夫婦への嫌悪感議員にアタックを!!

自民党総裁選が来月に迫るが、永田町に緊張感は微塵もない。でも、ホントにそれでいいの? 安倍政権がいいか悪いか以前に、この「選択肢のなさ」こそが今の日本のヤバさじゃないのか? その原因を追究する本シリーズ。
 

第1回は、総裁選で首相と戦う唯一の男・石破茂(いしば・しげる)に、週刊プレイボーイ連載でおなじみ古賀茂明(こが・しげあき)が迫った!!

 
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自民党総裁選が盛り上がらない。国会議員405票の7割以上の支持を固めた安倍首相の圧勝が予想されているからだ。3選となれば、その在職期間は佐藤栄作内閣(2798日)を抜き、戦後の首相では1位になる。
そんな独走状態に、この男は待ったをかけられるのか。
現時点で自民党総裁選に唯一出馬を表明し、安倍首相との一騎打ちに挑む石破 茂衆議院議員に登場してもらった。相対するのは、週刊プレイボーイにてコラムを連載中の元経産官僚・古賀茂明氏。経済、移民、原発政策、さらには憲法改正まで、多方面から「安倍以外の選択肢」としての石破議員の可能性に切り込む!
 
■廃れてしまった自民党の伝統
週刊プレイボーイ 「安倍の次は安倍」という二階俊博自民党幹事長の言葉が象徴するように、次の総理は安倍さんしかいないというムードが強まっています。その一方で、強引な国会運営など、長期政権の弊害も指摘されています。
石破 茂(以下、石破) 議員になって33年たちますが、やはり今の国会のあり方として与党が丁寧さ、謙虚さに欠けている、野党議員の質問にまともに答えない、ヤジが多い、そう思われている。これまであまり見たことがない光景に映る。その雰囲気が官僚にも伝染するのか、首相秘書官が質問席の議員にヤジを飛ばしたりする。
 
古賀茂明(以下、古賀) 安倍首相の言うことをおかしい、従いたくないと思っている官僚はたくさんいるはず。だけど、この政権は従わない姿勢を見せると、露骨に報復し、忖度(そんたく)すれば出世させる。そんな光景を目の当たりにすると、どうしても霞が関は政権になびくようになってしまう。政治が国民のために官僚を使うというのが政治主導の大前提だけど、今は政権が自己保身と利権のために官僚を利用する。完全に一線を越えていますね。
 
石破 少なくとも、小選挙区で当選した衆院議員には投票した10万人以上の有権者がいるということを忘れちゃいけない。野党であろうと、その議員にヤジを飛ばすということは、10万人以上の国民を侮蔑することになりかねない。特に与党の政治家は、できるだけ多くの人々に理解してもらえるよう、丁寧な質疑を心がけるべきで、私もそう肝に銘じて国会答弁をしてきたつもりです。ところが、今の内閣においてはそれが感じられないと野党から批判されています。選挙で多数を取れば、あとは好き放題で、国会の質疑はセレモニーにすぎないと考えているのではないかと思われてしまっているのが残念です。
 
古賀 党内から異論は出ないんですか?
 
石破 あまりないように思います。私は16年8月に地方創生担当相を辞して党の意思決定機関である総務会のメンバーになったんですが、そこで異論を唱えるのは私と村上誠一郎先生(愛媛2区・当選11回)くらいで、あとは寂(せき)として声なしという状況でした。変なヤツがふたりいると冷たい視線を浴びるばかりでしたね(笑)。カンカンガクガクの議論を経て、一度決定すればあとは一致して従う。それが自民党の良さなのですが、その伝統が今はあまり受け継がれていないのかもしれないと思うと寂しい思いです。
 
■「内閣人事局」をどう変える?
週刊プレイボーイ 官僚による忖度を生む大きな原因として、官邸が官僚の人事を握る「内閣人事局」の存在があります。先日、石破さんはこれの見直しを明言しましたが、具体的に何を?
 
石破 当たり前のことですが、官僚は国民全体の奉仕者ですから、国家国民に有益な仕事ができる人を幹部登用しなくちゃならない。そのためには、内閣人事局のやり方に、第三者有識者も加えてチェックをかける仕組みを作ろうと思っています。そして、その審議過程も公正なデータを公表する。人事の公平性を担保するにはなるべく多くの目が必要との考えからです。
 
古賀 私は官僚時代の08年から09年頃、内閣人事局創設の原案作りをしました。そのときに考えていたのは省益で動く官僚が時の政権の言うことを聞かない状況を改善しなければいけないということ。
 
石破 官主導を政治主導に改めるという点では内閣人事局の制度は悪くない。問題があるとすれば運用でしょう。
 
古賀 そうなんです。安倍政権は制度設計者が「まさかそこまでは人事権を悪用しないよね」というところまで踏み込んでしまった。このままでは官僚の忖度・隷従がはびこり、日本の統治機構がメチャクチャになってしまいます。
 
★8月27日発売の『週刊プレイボーイ』37号「シリーズ連載 日本はホントに『安倍一択』しかないんか!!」では、両者がさらに移民、憲法改正小泉進次郎などについて語っている
 
●石破 茂(いしば・しげる)1957年生まれ、鳥取県出身。86年、当時の全国最年少で衆議院議員に初当選。防衛大臣農林水産大臣、地方創生・国家戦略特別区域担当大臣、自民党幹事長(2回)を歴任。著書に『日本人のための「集団的自衛権」入門』『日本列島創生論』『政策至上主義』(いずれも新潮新書)など。15年9月に自身の派閥である「水月会」(石破派)が発足。政界屈指の国防識者。鉄道マニアでもある
 
●古賀茂明(こが・しげあき)1955年生まれ、長崎県出身。経済産業省の元官僚。霞が関の改革派のリーダーだったが、民主党政権と対立して11年に退官。著書は『日本中枢の狂謀』(講談社)、『国家の共謀』(角川新書)など。「改革はするが戦争はしない」を基本理念にしたプラットフォーム「フォーラム4」の提唱者。ウェブサイト『Synapse』にて「古賀茂明の時事・政策リテラシー向上ゼミ」を配信中
 
 

これ『自民党総裁選は「安倍一択」しかないのか!? 安倍首相に一騎打ちを挑む、石破茂議員と元・経産官僚の古賀茂明氏が激論』と題した週プレNEWS 8/26()6:03の配信記事である。

 
 
この記事読んで第一に感じた事は、これだけの見識と理論を持ち合わせていて何故石破さん人気が無いのかと言う事である。理屈以上にこう言う国家の一大事に、政権党自民党からそれなりの人間が現れても良い筈なのに、現れたのが石破さんだったが何せ人気がない。何故なのだろう。田中角栄に見いだされ世話になったが、選挙区の派閥事情により渡辺美智雄の派に属したが根は田中派の人間である。そんな石破さんが田中流を知らない訳はなく、他人への気遣いも知らぬ訳ないのに人気がいまいちなのは、石破家の人間性なのか、少しお高いのか、いづれにしてももう少し丸味があったら違っていたかも知れない。残念ではある。自民党内においてはほぼ8割方安倍首相と言う結果らしいが、どんな人間にも欠点はある。だが人間どうしてもダメと言う人間もおる。そのの間隙を突けば石破さんにだって勝機は十分にあると私は思う。消極的支持者に的を絞り、嘘つき現状を打破するためにも、石破さん話す時の斜め下目遣いの上から目線的しぐさだけは止めるべきである。そうなれば飽き飽きしてる安倍夫婦への嫌悪感の議員の賛同は立派に受けられる事請け合いである。