「まさか、こんなタイミングで断念するとはね…」と驚きを隠せないのは、岸田派の若手議員。
岸田氏は、出馬見送りを表明する前日の夜、東京都内で行われた自派閥の若手議員の飲み会に顔を出していた。
普段は、派閥の会合でも自らが語ることは少ないという岸田氏だが、この日は違った。
「岸田先生から、積極的に政治とは、自民党とはなど、派閥の親分にふさわしい、天下国家を語るシーンもあった。先だっての派閥の会合でも、若手議員からは『ぜひ出馬を』と要請されていたこともあって、『これで腹を決めた』『ついに決起だ』とみんな思い、派閥内にそんな情報が駆け巡っていたのです」(岸田派の若手議員)
岸田氏が若手との飲み会から抜けたのは夜8時前だったという。
その後、君子豹変する出来事があったという。
「岸田氏はその後に急きょ、安倍(晋三)首相に連絡をとったようだ。
その場で、9月の総裁選で安倍首相の支持を伝え、今後も支えていくつもりだと伝えた。安倍首相も岸田氏が出馬となれば地方票が割れて、どうなるかわからないと危惧していただけに、感謝の意を伝えたそうだ」(自民党幹部)
しかし、岸田氏の豹変を知らぬ岸田派の一部は“主戦論”で盛り上がっていた。
そこに、テレビが速報で岸田氏が出馬見送り会見を伝えたので、「どうなっているんだと、騒ぎになった」(岸田派の若手議員)。
これまで、態度を明確にしなかった岸田派には、主戦論と安倍首相支持で割れていた。その調整をさばいていたのが、岸田派幹部たちだ。
24日に東北地方に視察に出かけていたある前日の若手との懇談の盛り上がりを聞いていた幹部は、竹下亘総務会長と出くわし、「うちの岸田をぜひ、よろしく」と頭を下げたという。
その後、ニュース速報で岸田氏の出馬見送りを知ったという。
「事前に何の連絡もなく、ニュースで岸田氏の出馬見送りを知った幹部は慌てて東京に戻ってきたそうだ。向こうで昼食をとる予定までキャンセルして帰ってたとか。『どうなってんだ』とぶぜんとしていた」(自民党幹部)
石破茂元幹事長が出馬するとみられ、一騎打ちになるのではないかとの見方が強い。
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総裁選出馬には、20人の国会議員の推薦人が必要だ。
それを安倍首相、いわば官邸で用意して、出馬させることも視野に入れていた。その筆頭格が野田総務相だったが、今回のスキャンダル報道で「野田氏は推薦人を集められないだろう」という声が党内で出ている。
前回、石破氏は地方票で安倍首相を上回り、国会議員の票で逆転という薄氷の勝利だったこともあって「安倍首相はできれば、無投票で続けたい意向もあるようだ。だが、反安倍側には無投票になれば、憲法改正などを白紙委任することになり、安倍首相が好き勝手にやっているという思いが強い。
だが、こういう見方をする自民党のベテラン議員もいる。
「岸田氏が不出馬を決め、古賀氏が動きやすくなった。前回の総裁選でも、野田氏を擁立しようと動いていた。今回も古賀氏が動けば、新たな流れが出るかもしれない。古賀氏は『総裁選が無投票で安倍氏に何のハードルもなく、好きにやられている』と総裁選すべきと常々、語っているのでなにか策があるのかもしれない」
9月の総裁選が八百長試合のようにならないことを祈るばかりだ。(本誌取材班)
※週刊朝日オンライン限定記事
この岸田さんを派の代表として仰ぐ、宏池会の自民議員の気が知れない。こんな魅力のない男を師と仰ぐ宏池会の面々、公家集団と揶揄されても我慢してる様、こんな集団等他派からバカにされても恥ずかしさも知らない集団らしい。嘘つきと名指しされた恥ずかしさの知らないバカな宰相の安倍首相にまで馬鹿にされる集団、政治から足を洗った方が、我々選挙民からみれば税金の無駄遣いも無くなり一石二鳥だ。こいつら本当に国会議員と言う政策集団か。アホらしくて書くのも嫌になる。