安倍晋三首相は13日、「平成30年7月豪雨」で甚大な被害が出た愛媛県を視察し、中村時広知事から、被災状況の説明と早期復旧に向けた要望を受ける。これに先立つ9日、中村氏は官邸を訪れ、安倍首相に被災者支援を要請し、警報発令のあり方に苦言を呈した。「加計学園」問題をめぐって対立した、因縁深い2人の接触が憶測を呼びそうだ。
「被災自治体が財政的負担を気にせず、全力で対応できるよう、責任を持って財政的な措置を取っていく。被災者に寄り添った対応をしていく」
安倍首相は9日、官邸で、中村氏から激甚災害の早期指定のほか、人命救助や応急復旧、生活再建などへの政府支援を求められ、こう強調した。
中村氏は面会で「愛媛はギリギリまで(大雨)特別警報が出なかった」と不満をブチまけ、気象庁の発表方法の改善も要請した。
気象庁は今回、過去最多の11府県に大雨特別警報を出したが、愛媛県内では、8日朝の発令前から土砂崩れや河川の氾濫による被害が続出した。13日午前時点の死者26人は、広島県(94人)と岡山県(59人)に次ぐ。
加計問題でも、同県の悲願である獣医学部新設が実現したのに、安倍首相と加計学園理事長が2015年2月に面談した(=安倍首相と加計理事長は否定)とする文書を国会に提出し、政権批判を繰り返した。「左派野党と連携し、倒閣運動に加担しているのではないか」(自民党関係者)と警戒する声もあった。
9日の官邸訪問も、疑問視されている。
県内で被害が相次ぐなかでの上京に、「知事が現場を離れていいのか。狙いがあるのか」(同)と訝しがる声もある。
中村氏は官邸での面会後、「菅義偉官房長官から心配しているとお声がけをいただき、私の方から、県民の不安感払拭のため、私が上京して、パッと、ものの数分でもいいので、時間を取っていただけないかとお願いした」と記者団に説明している。
中村氏の対応を、どうみるか。
評論家の屋山太郎氏は、「緊急事態に要望を伝えるだけなら、電話で済む。官邸までしゃしゃり出てきたのは、思惑のあるパフォーマンスにみえる。(11月末に任期満了を迎える)県知事選か、違う計算があるのか。いろいろ勘ぐられても仕方がない」と話している。
これ『安倍首相と中村知事の“因縁”再び 11月に知事選…官邸訪問はパフォーマンス? 評論家「電話で済む。勘ぐられても仕方ない」』と題したZAKZAK(夕刊フジ)2018年7月14日 17時6分の配信記事である。
まっ!これは政治に司る(政治家とは言いたくないから)者としての中村知事の知恵が勝ったとみるべきだろう。それがパフォーマンスであれ、そうでないであれ、口の前に動くと言う政治特有の手法である。要するにマメだと言う事である。そんな事より中村知事の目論みだ。「加計問題であれほど安倍官邸を追い詰めた」中村知事である。普通は都合悪く、要請そのものも不都合の筈だが、この豪雨にかこつけ、わざわざ官邸に出かけて行ったその目論み、官邸にこの中村知事のような知恵者が居れば、「モリカケ」問題も少しは官邸に有利になったろうと思われる。腹でどう思おうとも、要は県民のためとの「錦の御旗」を有利に使った差し詰め中村知事の知恵勝ちと言えるだろう。それよりも私が残念(本当はアンチ自民だから気味が良いと思ってる)なのは、安倍さんの行動である。最近の忙しさとストレスからかなり疲れ病気も悪化してると見れる中でも、被災地訪問は、パフォーマンスでも良いから被災者に声をかけるだけでなく、随行員と一緒になって、被災地での物片づけの格好でも取りゃ良いものを、いくら忙しくてもそこまでやった形も取らず帰るなんて、側近にはロクなのが居ないって言うか、言えばこれが長期政権の驕り慢性化した結果だろう。ここからしてもう政権の終焉を迎えていると思われる。