「モリカケ」以来の安倍首相の親衛隊、私はヘドが出るくらい嫌いだ!!

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             和田政宗
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赤池氏(左)の意向を受け、文科省の高橋道和局長が“査問”を指示
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      首相の肩を揉む池田氏

「安倍首相に批判的な人物がいれば、“親衛隊”が忖度して攻撃する。それを見て、ますます誰も何も言わなくなる。文書改ざんをきっかけに、そうした“暗黒支配”への嫌悪感が広がっているのに、彼らは自覚がない」(自民党中堅議員)
 自民党内でも批判が高まっている“安倍親衛隊”。その筆頭が、和田政宗参院議員(43)だ。財務省の太田充理財局長に「安倍政権を貶(おとし)めるために意図的に変な答弁してるのか」と詰問したことで有名になった。
 さすがに、後にこの質問は撤回され、和田氏は謝罪したが、本音は違うようだ。
 質問の3日後、ネットTV虎ノ門ニュース」に出演した時のこと。債権回収をしているという知人から「やったね」と褒められたと自慢気に語ったのだ。
「その人は『太田理財局長はクロだよ』と。裏社会の様子もずーっと見てきている方なんですけど、裏社会でああいう反応をしたら『もう完全にこいつやってるな』と。さらに詰めればゲロるよ(白状する)と」
 NHKアナウンサーだった和田氏は13年の参院選みんなの党から出馬した。
「対抗馬に『反日デモに参加した』と徹底したネガティブキャンペーンを行い、僅差で初当選しました」(政治部デスク)
 当初は野党だったが、安倍政権に接近を図り、安保法案の審議をきっかけに、菅義偉官房長官の評価を得て、昨年6月に自民党入りを果たした。
昭恵夫人にも、被災地の巨大防潮堤の反対運動を通じて近づきました。昨年の都議選の際には、小池百合子都知事側のネガティブ情報を流すなど、“メディア対策”に強いことをアピールしています」(同前)
 安倍首相の意に沿うよう“保守”の皮をかぶって、官僚に圧力をかけるのは、親衛隊の常套手段だ。前川喜平前文科事務次官の授業に対する“調査”を指示したのが自民党文科部会長の赤池誠章参院議員(56)だ。
「過去には、映画『ちびまる子ちゃん』のキャッチフレーズ“友達に国境はない”について、『国境はないという嘘を教えた』として文科省に問い合わせをしたことで有名です」(同前)
 赤池氏は3回の落選を経て、05年に初当選した。
稲田朋美元防衛相が会長の『伝統と創造の会』で事務局長を務めています」(同前)
 ただ、親衛隊同士である誤爆事件が勃発していた。319日の国会で和田氏は、こんな質問をした。
「山梨のある学校法人が格安で国有地の払い下げを受けた案件はどうなるのか。この学校の保護者の会の連合会長は野党のある国会議員です」
 さっそく、産経新聞がネット記事にし、ネトウヨ層の関心を引いたのだが……。
「この学校法人とは、約50年間無償で使っていた国有地を16年に評価額の8分の1の価格で購入した山梨県日本航空学園です」(社会部記者)
 和田氏は野党議員の関与を示唆したが、04年から09年まで同学園の理事を務め、傘下の専門学校の校長だったのが赤池氏。同学園の理事長補佐に聞くと、
「政治家の関与はなく財務省との交渉を経て適切に購入しています。そもそも赤池氏は無礼なんです。当選してからは『何かして欲しいのか?』と上から目線でしたから。ウチの理事長は彼に物を頼むくらいなら切腹しますね」
 赤池氏と共に文科省に問い合わせを行った文科部会長代理の池田佳隆衆院議員(51)も安倍首相への近さをアピールしている。
「地元では『総理がこう言ってる』という話ばかり。誕生日には、安倍氏から贈られた花をSNSにアップしていた」(愛知県連関係者)
 日本青年会議所会頭だった06年に安倍氏と対談し、こう持ち上げている。
安倍晋三内閣総理大臣の聡明さ、若々しさ、凜々しさ、誠実さ、実直さ、そしてその端正なたたずまいからは想像をはるかに超える力強さに、心からシンパシーを感じている〉(We Believe0612月号)
 議員になってからもツイッターには礼賛の数々が。
〈日本の歴史に必ずやその名を遺す安倍総理と共に政務に勤しめることに感謝!! 〉(1593)
〈超人的な日程に畏怖の念を懐(いだ)きます!! 〉(13715)
 前川氏の言動を問題視する池田氏だが、初当選した12年の衆院選では、こんな不祥事を起こしていた。
「陣営スタッフがウグイス嬢に対し、報酬として3万円を支払う約束をした。これは公選法で定められた日当の上限である15000円を超えており、スタッフは買収約束の容疑で逮捕され、略式起訴されました」(前出・県連関係者)
 こうした親衛隊に共通するのは、「選挙区事情に難あり」(自民党関係者)
池田氏小選挙区2連敗しており、次は原則、比例重複立候補できない。赤池氏は落選の末に参院に鞍替えした。和田氏は定数減で宮城選挙区を離れ、次は比例で出馬予定です」(同前)
“ビジネス右翼”が急増中
 安倍首相に近い保守系議員が嘆く。
「彼らが生き残るためには、安倍首相に気に入られて、優遇してもらうしかない。例えば、近畿選出の野党議員だった杉田水脈氏は、保守的言動を安倍首相に気に入られて、自民党中国ブロックの比例に名簿登載され、当選した。安倍政権が長期になるにつれ、保守的言動を過激化させる“ビジネス右翼”が増えています」
 親衛隊の面々に言い分を聞こうと、325日、赤池氏を直撃したが、「これ取材?  文春さんはどういうスタンス?  ハッハッハ」。改めて事務所に質問を送ると書面で回答した。
(照会は)当然だと思いますし、これすらも問題で、圧力だとすると国会議員の仕事は成り立ちません」
 日本航空学園の国有地取引への関与については「まったくの事実無根」とした。
 対面取材に応じた和田氏はこう語った。
「手元に太田局長の経歴のメモがあったものですから、ちょっとやってしまった。虎ノ門ニュースの発言は、ワイドショーから攻撃される中で、メンタルを強くしていかなきゃいけなかったので。『総理を支えようとああいう質問をしたんだ』くらいは書いてもいいですよ。ただ本当に反省していて、発言は全て撤回しました」
 池田氏には、先週から取材を申し入れていたが、一切回答はなかった。
 和田氏の質問を「よかれと思って言ったのかな」と他人事のように語っていたという安倍首相。
「首相は直接指示をしないが、周囲が忖度して実行するのは、森友問題と同じ構図です。そして、忖度した人物は評価され、難色を示した人間は飛ばされる。結局、親衛隊の跳梁跋扈は安倍首相自身が生み出しているのです」(別の政治部デスク)
 今や、安倍首相の体質そのものに国民の厳しい目線がそそがれている。
週刊文春 201845日号)
 
 
これ「安倍親衛隊の恥ずかしすぎる素顔【全文公開】」と題した文春オンライン3/29() 5:00の配信記事である。
 
 
彼らよりそうさせている官邸特に内閣府と官房の恣意を感じて私はヘドが出るくらい嫌いだ!