逃げる佐川国税庁長官だが一番の悪はその佐川国税庁長官ではなく安倍晋三首相その人である

 ついに国会でも取り上げられた。国税庁の佐川宣寿長官が昨年7月の就任以来、メディアの前に姿を現さず“逃亡生活”を送っている件だ。
週刊ポスト」(3月2日号)によると、1週間毎朝、佐川氏の自宅近くで待ち受けたが、ついに本人も公用車も姿を見せなかったという。確定申告が始まる直前の2月14日には、国税庁を退庁した佐川氏が都内のホテルに宿泊するのを確認。翌朝の出勤時にはダミーの公用車まで用意し、わざわざ遠回りして国税庁に向かう警戒ぶりだったという。
 また、発売中の「週刊文春」は、国税庁担当記者のこんなコメントを紹介している。
「佐川氏が乗っていたと見られる車は、シルバーのプリウス、黒のプリウス、黒の高級クラウンなど十台前後にのぼります。公用車だけでなく、ダミーの車を出し、メディアの尾行をかわすこともありました」
 希望の党柚木道義衆院議員が22日の衆院予算委員会で、佐川長官がホテルから公用車で出勤していた件を取り上げ、宿泊代を公費で負担しているかどうかをただした。これに対し、麻生財務相は「あらかじめ質問通告をいただいていないので答弁いたしかねる」と突っぱねた。
 23日の衆院予算委分科会では、国税庁の審議官が「都内のホテルの宿泊料について公費で支出していることはない」と答えたが、本当なのか。だとしたら、高い宿泊費を毎回、ポケットマネーで払っているのか。数台の車を使っている件は、ひとりで国税庁の公用車を何台も独占しているのか、それとも公用車以外の車をダミー用に借りているのか。
 日刊ゲンダイを含め、メディア各社が公用車の「運行記録」を情報公開請求しているが、まだ開示されていない。
「公用車の使用自体が公費ですから、わざわざ遠回りしたり、何台も無駄に走らせることには疑問を感じます。何の問題もないというのなら国会の場で運行記録を開示して説明すべきでしょう。安倍首相や麻生財務相も、感情論や意固地で『適材適所』などと言ってかばっていても説得力がないし、本人が犯罪者のように逃げ隠れしていたら、かえって疑惑を深めるだけです」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)
 
■逃げれば逃げるほど…
 文春の報道によれば、佐川長官の自宅は世田谷区の閑静な住宅街にある。もともとは競売物件だった約180平方メートルの土地を2003年に相場の半額程度で購入し、マイホームを新築。<土地と建物を合わせて、相場通りなら資産価値は1億円に迫る>という。
 豪邸に帰れず、恒例の就任会見も開けない佐川長官。罷免を求める署名は2万筆に達し、異例の“納税者一揆”デモまで起きた。確定申告のこの時期、徴税事務への悪影響は避けられない。こういう国税庁長官のどこが“適材適所”なのか。
 国税庁に「佐川長官はいつまでホテルからの通勤を続けるのか」「一般的に職員がホテルに宿泊する場合、経費が支払われるのか」「公用車を2台使用しているのは事実か」など質問状を送ったが、締め切りまでに回答はなかった。
 野党は来週も、佐川長官の逃亡生活について追及する方針だ。逃げれば逃げるほど、国民の怒りの火に油が注がれることになる。
 
 
これ「ついに国会でも問題に 佐川国税庁長官の怪しい“逃亡生活”」と題した日刊ゲンダイ2018225日の記事である。
 
 
私なりの経験からこの佐川国税庁長官の今の気持ちを代弁すれば次のようになる。
『何で私が忠実に上司(この場合は安倍首相)を守ったのに、国民やマスコミからさも悪者のように糾弾されなければならないのか理解出来ない。私が何を悪い事したのか』と言うだろう。良く考えれば全ての悪は、そう安倍晋三首相そのものである。拙ブログで何度も指摘したが、マスコミ等は「忖度」が働いたと指摘したが、何度でも言う。「忖度」にも部下がやってよい「忖度」とやってはいけない「忖度」と二通りあるのである。部下が上司の事で「忖度」する場合は、返ってやって褒められる場合と、逆にいらん事したと怒られる場合もあるのである。「忖度」が全て喜ばれる場合ではないと言う事である。だからこそ今回の財務省の役人が「忖度」したのは、夫人が名誉校長していたし、それを安倍首相自らは知っていた。だとすればその校長をしてる事は首相自身悪く思ってはいなかった筈である。ここで日本人の心と日本古来の習性とを鑑みれば、森友学園を応援しても何ら自分自身では問題は無かった筈である。むしろ積極的に応援したく、「頼むよ」位は言ったかどうかは定かではないが、そう言う気持に役人は、もしかすればそれこそそこに「忖度」したのかも知れないが、たのまれたからの「忖度」であると私は思っている。そう考えれば強い「忖度」、頼まれた事を守り遂行したと私は思っている。だとするなら一番の悪は佐川国税庁長官ではなく安倍晋三首相その人である。