今後に予想される安倍内閣の改造に橋下徹と小泉進次郎の名があると言う今度この二人を加えた6人での高級フランス料理店での食事会合に期待す(大笑い)

▼「加計・豊田爆弾」で都議選は無党派がソッポか
▼安倍首相は応援に入らない!?
 野党は加計学園問題への追及の手を緩めず、臨時国会召集を求めている。だが、都議選への影響を考慮してか、安倍政権は逃げの一手。一方で、内閣支持率が急降下するなか、安倍首相は人心一新とばかりに内閣改造を謀っているという。そのウラのウラを読み解く。

通常国会の会期末を間近に控えた週末、6月9日の夜だ。自民党幹部と官邸の安倍首相側近の2人は、私に同じことを話した。

「会期を10日間、延長することにした。テロ等準備罪(いわゆる共謀罪)法案はいずれは採決するが、強引にやり過ぎてもまずいだろう。10日ほど延長して粛々と採決。加計問題も集中審議くらいはやって安倍首相が反省を口にして終わり。23日には都議選が告示されるから、22日くらいまでに法案を上げて加計問題も区切りをつければいい」

 加計学園獣医学部新設をめぐっては、「総理のご意向」などと書かれた文書が文科省の官僚らから公に晒(さら)され、認可をめぐって行政の手続きを逸脱した不当な圧力が官邸からあった、との疑惑が問題化した。

 このため、文科省が文書についての再調査を約束したのが9日だった。共謀罪加計学園問題も、少し会期を延長し、そこそこに形を付けて終わらせようという意思がこの日、政権内でいったん集約されたのだった。ところが、週が明けて事態は一変した。

 会期延長どころか、共謀罪については委員会採決をすっ飛ばし、本会議で中間報告をして強行採決という奇策を決行した。実はこの採決方法は、国会法で認められてはいるが、緊急性や政局に翻弄(ほんろう)されて採決がままならぬ時などに限られる。あくまでも、委員会中心主義で議論を尽くすのが当然だろう。
「菅」「二階」は代えるわけにいかない
 今回の共謀罪は、とくに十分な議論が必要だったのは言うまでもない。
 なぜこんな暴挙に出たのか。別の自民党幹部は、

共謀罪強行採決は相当批判され、支持率も下がるのは分かっていた。だが、それどころではなくなった。つまり、それだけ加計問題の追及に追い詰められた」

 と話す。安倍官邸は急きょ会期内で終わらせる決断をし、党に指示したという。

内閣府とのやり取りの文書について調べたところ、“怪文書”ではなく、文科省職員の間で共有されていたものだとはっきりした。さらに、告発した前川喜平前文科事務次官に続き、現職官僚たちが覚悟を決めて他にも文書や証言なども出て来そうだと分かった。また、菅義偉官房長官が記者会見で、自らの過去の発言について記者に詰め寄られる場面も出てきた。このまま、追及が続けば、共謀罪の比ではない。政権には大打撃になりかねない。それで国会を閉じると決めた」(同)

 共謀罪の採決決行を官邸との間で確認した二階俊博幹事長らが公明党などとすり合わせ、15日早朝に委員会抜きで参議院本会議で採決。同日、文科省が文書の存在を認め、翌16日には参議院予算委員会で安倍首相も出席して集中審議。ここで強引に国会を閉じ、19日夕に首相が記者会見し、加計問題の反省と「今後も真摯(しんし)に説明する」と口にした。
 雪崩の如く一気に区切りがつけられたのだ。閉会直後、野党は自民党に閉会中審査を求めたが、自民党は拒否(23日時点)している。
 目に余るこうした強硬なやり方には世論は大反発。『朝日新聞』が1718日に実施した世論調査によると、安倍内閣の支持率は41%で、前回5月よりも6ポイント下がった。共同通信の同日調査でも支持率は44・9%。前回比10・5ポイント減。また、『毎日新聞』の同日調査も支持率は36%、不支持率は44%になった。

 官邸の首相側近の一人は、「ある程度の支持率下落は予想したが、想像以上だ。手を打つ必要がある。安倍首相もそこは考えている」

 と話す。加計学園問題への影響を軽減するために数々の「上書き」を進めているというのだ。「上書き」とは何か。自民党幹部が言う。

「まずは外交です。7月にはG20が開かれますが、そこで安倍首相は日米韓の首脳会談を行うよう指示を出しています。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が誕生して初めて。しかもここで、北朝鮮に対する連携をアピールするつもりです。その足で、北欧などヨーロッパで積極外交を予定。過去、安倍首相は内閣支持率が下がった時、直後に外交をやって支持率を回復している。外交は、支持率回復の手段と安倍首相が自信を持っています」

 そして、8月にあるとされる内閣改造だ。首相に近い自民党ベテラン議員が語る。

「もともと、通常国会を終えたら首相は内閣改造に踏み切ると見られていた。いまの閣僚たちは政権の足を引っ張りすぎる。稲田朋美防衛相は森友学園との関係について答弁が二転三転。共謀罪法案審議での金田勝年法相の迷走答弁。こうした大臣を代えるのは、既定路線だ。あとはタイミングの問題と言っていい」

 さらに加計学園問題のマイナスイメージを一新するにも、内閣改造は必至だ。「政権にプラスになるためには、どんな新顔でイメージを変えるかが、最大のポイントだ」と話すのは、前出のベテラン議員。

「人事一新で支持率を回復させるため、橋下徹大阪市長を民間登用するのではないか、と見る向きが多い。橋下氏は最近、日本維新の会の政策顧問を辞めた。維新の松井一郎代表(大阪府知事)は、“(橋下氏は)中立の発言を確保するため”と話しているが、自民党内の一部では、入閣に備えて中立の立場になった、と解釈しています」

 橋下氏のポストについて、こんな見方をする。

「省庁の大臣ではなく、安倍内閣の新しい政策スローガンを担当する特命大臣じゃないか。『1億総活躍』のように新たな看板を作って全国を回りシンポジウムをやったり、国民運動的な役割を行う。内閣のムードメーカーだ」(同)

 加えて、小泉進次郎衆院議員の名前も挙がる。

「党の農林部会長として新境地も開拓した。そろそろ入閣してもいい。安倍首相としては、来年9月の総裁選で小泉氏が反安倍候補の応援に回らないためにも、閣内に抑えておきたいというホンネもあるだろう」(自民党5回生議員)

 一方、留任は麻生太郎副総理兼財務相や菅官房長官、二階幹事長らだ。

「安倍首相にとって、今度の内閣改造は支持率回復と同時に、来年の総裁選に直結する。二階さんはいち早く3選の環境を作った人物で、留任以外にはない。菅さんは今回の加計問題の処理で、もたついたところもあるが、じゃあ、菅さん以外に政権のガバナンスを誰がやれるか、というと他にいない。来年は憲法改正論議も具体化する。二人は留任でしょう」(首相に近い自民党幹部)

麻生氏に安倍周辺から警戒感
 ただ、麻生氏留任は多少ニュアンスが異なる。

「麻生さんは、安倍政権が続く限り首相を支えると言っているが、大宏池会構想で次の総裁選で“ポスト安倍”に向けた準備をしている、との警戒感が安倍周辺にある。閣内にいてもらうのがベストだろう」(同)

 だが、そんな上書き外交や改造が奏功するのか。

 6月19日には加計学園問題で新文書が出てきた。首相側近の萩生田光一官房副長官が、文科省獣医学部新設を迫ったという疑惑だ。萩生田氏本人は全面否定しているが、こうした文書をはじめ、別の文書や新証言が出てくる可能性はある。

「萩生田発言の文書だけではない。もっと凄(すご)い文書が出てくるとの情報もあるし、官邸内で別の大物の名前も浮上している。さらに、前川氏自身が明らかにしていない新証言もあると聞いている」(民進党幹部)

 そして23日に告示された東京都議選――。

 無党派層が圧倒的に多い東京の場合、加計学園問題など中央の政治課題は投票行動に常に影響を与えてきた。都議選で自民党が敗北すれば、党内での安倍首相の求心力は弱体化する。自民党選対幹部が言う。

「告示前の自民党世論調査では、小池百合子都知事率いる都民ファーストの会自民党が一時リードしたが、再び44議席42議席で逆転された。加計問題がピークの会期末に行った調査だから、明らかにその影響。野党は早期の臨時国会の召集を求めているが、自民党は逃げれば逃げるほどマイナスのイメージは広がる」

 自民党の当選回数の少ない都議候補の中からは「安倍首相や幹部らの応援が果たして選挙にプラスなのか」と、安倍首相らの応援を拒否する声も聞こえてくる。

 さらに、22日には埼玉選出の豊田真由子衆院議員による元男性秘書に対するパワハラ暴行疑惑を週刊誌が報じた。元秘書をなじるショッキングな音声データまで出回った。「都議選への影響を考え、執行部はその日のうちに豊田氏を離党させた」(都連幹部)が、「選挙に突入したら、自民党都民ファーストの会が、無党派層の取り合いになる。その直前の豊田氏の疑惑は痛い。加計問題と豊田問題は、無党派層が自民から離れる“爆弾”になり得る」(前出の若手候補)

 果たして、上書き外交や内閣改造加計学園問題を跳ね返すことはできるのか。
(ジャーナリスト・鈴木哲夫)
 
すずき・てつお
 1958年生まれ。ジャーナリスト。テレビ西日本、フジテレビ政治部、日本BS放送報道局長などを経てフリー。豊富な政治家人脈で永田町の舞台裏を描く。テレビ・ラジオのコメンテーターとしても活躍。近著『誰も書けなかった東京都政の真実』(サンデー毎日79日号から)
 
 
これ『安倍政権 謀る「逃げ切り改造」全内幕 支持率急落で大迷走 「問題閣僚」は総取っ換え 目玉は「小泉進次郎橋下徹」か』と題した毎日新聞627日のサンデー毎日79日号からの記事である。
 
 
この記事読んでアンチ自民党のこちとらとしては、是非このような顔ぶれの改造をやってもらいたいと願う。あの橋下と小泉だ!お山の大将二人抱え込んでやれるものならやって頂きたいと思う。自民党の事考えると本当に愉快である。疫病神を抱え込んだ自民党がどう国を動かしていくのかジックリ見てみたい(笑い)この二人を加えた6人で、ゆっくりと高級フランス料理店で料理を食べながらの打ち合わせ、さぞ有意義な会となるであろう(大笑い)早く見てみたい!