群馬県神流(かんな)町のホームページで議員の発言内容が個人情報保護の名のもとにその議員名を消して掲載されたのは過剰保護か?

 群馬県神流(かんな)町がホームページ(HP)で公開している広報誌で、議会での議員の発言内容が掲載されているにもかかわらず、昨年8月以降、議員名が伏せられていたことが分かった。「議員紹介」コーナーも名前は黒塗りならぬ“白塗り”。一方、町民に配布する紙版では公開している。町は「ネット版は不特定多数が閲覧する。個人情報保護のため」と説明していたが、専門家から「行きすぎた保護ではないか」との指摘もあり、20日から公開に切り替えた。【鈴木敦子】
一転して公開
 

 「当選された『神流町議会』の新議会議員8名をご紹介します」。町のHPで公開されている「広報かんな」2017年4月号。2月の町議選で当選した8議員の集合写真が掲載されているが、名前は全て消されていた。

 

 昨年8月と11月、今年2月にHPで掲載された町議会一般質問の記事も質問者名だけ伏せられていた。だが、町民に配っている紙版にはこれらの議員名は載っている。

 

 町によると、ネット版の議員名の白塗りは町の担当者レベルで決め、昨年8月に始まったという。町総務課は「個人情報保護のため、議員だけでなく個人名は全て伏せている」と説明していたが、町長名は消されていない。

 総務省個人情報保護室は「議員も個人情報保護の対象ではあるが、町議会のような公的活動を不開示にする理由がない」と首をかしげる個人情報保護法に詳しい新潟大法学部の鈴木正朝教授(情報法)は「公人である議員の活動の公開に制限が掛かるなど議会の透明性が疑われる状態で、民主主義の根幹が崩れかねない」と指摘していた。

 

 これに対し、議員の反応は「紙で公表されているから十分」という声もあれば「おかしい」との意見もあったが、町の担当者は「指摘があったので見直した」と話している。

 
 
これ『群馬・神流町ホームページ 議員紹介、名前隠す 「個人情報」議会発言者も 専門家「過剰な保護」』と題した毎日新聞421日東京夕刊の記事である。
 
 
この町のみでなく、日本全国の自治体の役人と言う役人皆が過剰保護と言うより、自分らの責任のリスクを回避するために、個人情報保護法を自分らに都合よく解釈した結果である。うがって見ればこの個人情報保護法、当初よりそれが目的で立法した?と考えなくもないのである。これの恩恵を一番受けたと思われる部署は、検察警察の司法関係、そして許可や登録を行う自治行政である。それからすれば、我々国民・市民何ぞそれ程この法で救われたためし等ない。役所はいつもそうである。何の法律も全て役人である自分らがやり易いように、行政組織をフル活用し、立法機関の議員をてなづけ、立法議会で法律や条例等規則を作る。何とやり易い事か。定年退職してから国の省庁初め地方の村役場まで、自分らが天下りし易いように天下りする組織を作るため、前記と同じように条例や規則を作るのである。だから我々はいっぱいある資格の中で、何年に1回とかの講習を受けなければ出来ないような仕組みを作り、その講習は自分らが天下りした協会や組合が代行しその講習料まで入る仕組みとなっている。この世は全てそれである。役人とは何とズル賢い生き物なのだ!