この民主主義の時代稀に見る独裁国家日本 今話題の「森友学園問題」がその試金石となるは必定だ!

 いよいよ、“牢獄行き”が時間の問題となってきた。自らを“籠池砲”と称する籠池泰典前理事長(64)の口封じをすべく、安倍官邸は“国策捜査”によって、森友問題の幕引きを図る構えだ。しかし、ドアホ理事長とはいえ、一私人を相手にしてはあまりに横暴ではないか。
 
 すでに、森友問題は、大阪地検特捜部がターゲットに据えている。
 全国紙の社会部記者が解説する。
「籠池さんにはいくつもの容疑が持ち上がっていますが、逮捕の取っ掛かりとして有力視されているのは、詐欺容疑です。2年前、小学校の建設予定地だった国有地の汚染除去工事費として、建設会社に約13000万円を立替払いし、のちに国からその費用の支払いを受けています。ところが、籠池さんは立替払いをしてすぐに、建設会社に約2000万円の値引きを要求し、返金してもらっていた。その事実を隠し、国に水増し請求をしたとされているのです」
 この不正を、最初に産経新聞47日付)が1面で報じ、各紙も後追い記事を掲載した。
「産経は森友問題において、明らかに政権側の肩を持つような報道が目立ちます。しかも、今回のスクープ記事は大阪発ではなく、永田町発。となると、やはり安倍官邸が、与(くみ)し易いメディアにリークし、“籠池は詐欺にまで手を染める嘘つきで悪いヤツだ”というレッテル貼りに利用したのではないでしょうか」(同)
 現在、霞が関は、安倍政権の意向を忖度し、籠池攻撃の材料探しに躍起になっているという。
「なかでも、財務省は露骨です。9割引きという破格の値段で、国有地を払い下げるまでの交渉記録は破棄したと主張していた。それなのに、“2000万円水増し請求”に関する証拠は、安倍官邸さらには大阪地検特捜部に提供しているわけですから」(同)
 
■“返金”と但し書き
 今後、森友問題はどのように展開していくのか。
「当初、大阪地検特捜部は、補助金適正化法違反容疑で、強制捜査に乗り出すものと見られていました」と語るのは、在阪の司法担当記者だ。
「籠池さんが小学校の建設費を誤魔化し、国交省から約5600万円の補助金を不正に受け取っていたという疑いです。でも、産経の記事が出て、流れが変わりました。より罪の重い詐欺罪の方が、捜査の手がつけやすいことが明らかになったからです。森友学園から建設会社に宛てた“返金”と但し書きのある領収書などの証拠も揃っているので、大阪地検特捜部は早ければゴールデンウィーク明けにも逮捕に踏み切る態勢を整えています」
 政権の屋台骨を揺さぶった森友問題は発覚から2カ月で、早くも終止符が打たれようとしているのだ。
 しかし、元東京地検特捜部検事の郷原信郎弁護士は、安倍官邸が主導する“国策捜査”に異議を唱える。
「籠池さん1人が証人喚問に引っ張り出され、もう一方の当事者である安倍昭恵夫人(54)はフェイスブックにコメントを載せただけで、公の場では一度も発言していない。にもかかわらず、安倍政権は籠池さんの証言を“偽証だ、偽証だ”と大騒ぎし、それが罪に問えないとなると、今度は詐欺容疑で検察に逮捕させようとする。そんなことが罷り通れば、犯罪捜査が政権の道具になってしまいます」
 本来、大阪地検特捜部は、森友問題の本質である国有地の格安払い下げに隠された理由こそ、捜査すべきだという。
「確かに、水増し請求は詐欺罪が成立する可能性が高い。しかし、豊中市議らによって、近畿財務局の職員も背任容疑で告発され、そちらを捜査せずに、詐欺だけを切り離して籠池さんを逮捕するのは疑問です。国有地が8億円の減額で売買された経緯によっては、籠池さんの立場も異ったものになり得る。事件の全体像を明らかにせず、籠池さんの罪だけをつまみ食いするのは、正しいやり方とは言えません」(同)
 しかしながら、国策捜査は着々と進められている。
 籠池前理事長の長男である佳茂氏に聞くと、「安倍総理を守るために自民党は父のアラを探し、昭恵夫人を守るために安倍総理が権力を振るう。要は、私憤で1人の人間を潰そうとしているわけです。父も償うべきところは償うつもりだし、その覚悟も出来ています。でも、父のみがすべての責めを負わなければならないのでしょうか」
 むろん、詐欺的な行為を働いたドアホ理事長に非があることは論を俟たない。しかし彼1人を牢獄に押し込めただけで、森友問題の幕を引かせてはなるまい。
特集「『安倍昭恵』と反社会的勢力」より「週刊新潮2017420日号 掲載
 
 
これ「森友ドアホ理事長、安倍官邸主導で逮捕の横暴」と題したデイリー新潮 4/21() 5:59の配信記事である。
 
 
安倍政権は自分の身を守るため国をを挙げて籠池元理事長に罪を着せ、肝心の国有地格安払下げ問題を葬り去ろうとしている。これ等は国の宰相の犯罪を霞が関=役所・役人が宰相夫人のいわば個人的な「政治の口出し」を擁護して、それこそ忖度してウヤムヤにしようとのそれこそ犯罪そのものである。稀に見る長期政権の史上の功績を覆うが如くの必死の様が透けて見える。驚くのはこの民主主義の世に、あの狂国朝鮮王朝の盛衰を見る思いである。不思議なのは、あの自由民主党がそれを静観して物言わず、唯々それに従順の様はそれこそ異常である。と同時に戦前の独裁国家に逆戻りと言わざるを得ない。このままでは終わるまい。その内その自由民主党の内からマグマのように今までのウップンが吹き出し、この日本国が混乱異常事態に陥るのもそんなに遠くないのかも知れない。正にこの森友問題がその試金石となるのかも知れない。