自民党総裁の任期がすんなり決まりそうだが、自民党議員よそれでいいのか!

 自民党総裁の任期が現在の「連続2期6年」から延長される方向となった。同党は5日開いた党・政治制度改革実行本部(本部長・高村正彦副総裁)の役員会で、「連続3期9年」と「期数制限撤廃」の2案に絞って検討することを確認。各都道府県連からも異論は出ていないためだ。同党は月内にも原案を取りまとめた上で年内に結論を出し、来年3月の党大会での正式決定を目指す。
 これに関し、党幹部は「3期9年」が有力との見方を示した。現行の党則は、総裁任期を1期3年とし、連続3選を禁止している。
 
 
これ『自民総裁任期延長へ=「3期9年」有力』と題した時事通信の10月5日20:30の報道記事である。
 
 
 何の事無い安倍首相の憲法改正のための環境整備の一角の手法である。こんなにだらしない自民党初めてである。安倍首相が掲げた「アベノミクス」政策、必ずしも成功した訳ではないのに、「物言えば唇寒し・・・・」の状況を作った安倍首相に軍配が上がったも同然である。がしかし、現状を見れば「憲法改正」をする必要があるのか疑問である。それには2つの意味がある。
一つは、安倍首相自身が「憲法改正」を目論んだにも拘わらず、世論が熟さず、強引にそれに進めば政権を失い兼ねず、一歩下がり、内閣の「集団的自衛権の行使容認」に収めた事で、今更ながら「憲法第9条憲法改正」する意味を失った。
そして二つ目には例え国会で2/3で可決しても、国民投票で可決する見通しが無いからである。これはもう世論調査で7割以上の確率で、現状は改正の必要が無いと出てるからである。にも拘わらず、安倍首相に自民党議員は批判もせず、出来ず、すんなりと自民総裁任期延長へ舵を切れるのだろうか、余りにも拙速とは言えまいか。
笑えるのは、永田町では、安倍首相の「憲法改正」に従順だが一度地方議員が地元に帰れば「憲法改正」無用論を説いてる現状である。だったら何故安倍首相にそう言わないのか。党所属議員の身分を握る、現在の小選挙区制の選挙制度の弊害と言えなくもないのである。要するに「二枚舌は使うな」と声を出して言いたい。