東京都知事選で敗れた田母神俊雄氏を東京地検特捜部が事情聴収

 航空幕僚長田母神俊雄氏(67)が関係する3つの政治団体使途不明金が、何と計約5550万円に上ることが分かった。同団体が集めた政治資金の多くは個人献金で、支援者の「浄財」がずさんに使用されていた可能性もある。東京地検特捜部は、田母神氏や当時の会計責任者らから事情を聴くなどして実態解明を進めている。
 
 総務省や東京都に提出された2014年分の政治資金収支報告書によると、使途不明金が計上されたのは、資金管理団体「田母神としおの会」で約5054万円▽田母神氏が代表を務める「次世代の党衆議院東京都第十二支部」で約487万円▽田母神氏の選挙対策本部事務局長だった男性が代表を務める「太陽の党参議院全国比例第1支部」の約8万円-だった。
 
 田母神氏は同年2月の東京都知事選に出馬し、落選している。3団体の同年の収入総額は約1億4570万円で、このうち4割近くが使途不明という異常事態といえる。
 
 多額の使途不明金をめぐっては、都知事選で選対本部長を務めたテレビ制作会社長ら選対幹部が昨年12月、会計責任者に加えて、田母神氏と選対事務局長も流用に関与していた疑いがあるとして、業務上横領罪で3人を東京地検特捜部に告発している。
 
 使途については「家族間の訴訟費用」「高級スーツ代」「墓の修理費」という報道もある。
 
 田母神氏は一連の疑惑について、「私は使っていない」「冤罪(えんざい)みたいなものだ。戦う」と否定している。
 
 ちなみに、田母神としおの会の収支報告書の政治活動費(交際費、接待交際費)の支出先をみると、「赤坂の神戸牛懐石店」や「六本木の高級焼き肉店」「麹町の高級うなぎ店」「渋谷の高級フレンチ」「銀座のスナック」「赤坂のキャバクラ」「丸の内のライブレストラン」などが列挙されていた。
 
 これが政治活動なのか。
 
 
これ『田母神氏 使途不明金5550万円超 支出内容は…「懐石」「高級フレンチ」「キャバクラ」』と題した産経デジタルiZa(イザ)zakzakの3月9日 21:00の報道記事である。
 
 
 何も驚く事は無いと言うのが私の感想だ。概ね選挙に出た者の感覚なんてこんなものだからである。そこを良く理解しておかないととんでもない事になる。元々政治なんてそんなものである。政治を神聖なものと考えるとやけどをする。良く考えてみれば、いや良く考えなくてもそうである。昨今の政治資金報告書を見れば良く解る。普段より偉い事言ってる政治屋ほど酷いと言うのが今は通説だ。これは古来よりの慣習がそうさせるのであろうか。本音と建前である。それなりの価値観を持った人間は、頭脳で制御できるが、そうでない人間がご覧のような考えを持ち、善悪の基準がとてつもなく広いのである。