北朝鮮によるミサイル発射に対する経済制裁が拉致問題より優先するのか

 北朝鮮拉致問題の特別調査委を解体すると宣言したことを受け、日本政府高官は12日夜、「日本は交渉の扉を閉ざしていないが、北朝鮮がそう判断するなら仕方がない」と語った。拉致問題の進展は当面、困難になったとの見方が政権内には広がっている。
 
  もともと北朝鮮による核実験やミサイル発射の強行を受け日本政府が10日に独自制裁を決めたことで、政府内では「拉致問題への影響は避けられない」(首相官邸幹部)との声が出ていた。
 
  ただ、別の政府高官は12日夜、「北朝鮮が本当に調査委を解体するかどうかは分からない。日本から何かを引き出す狙いがあるかもしれない。日本政府は、粘り強く対応するしかない」と述べた。
 
 

これ『拉致問題進展、困難の見方 「調査委解体」受け政府高官』と題した朝日新聞デジタル212()2328分の配信記事である。

 
 
 私は今非常に不思議に感じている。先日の北朝鮮によるミサイル発射に対する我国の独自の経済制裁が、懸案の拉致問題より優先するとは思っていなかった。北朝鮮は当然にこのような対抗処置とるの目に見えていたからだ。
 最近の国際紛争に対する国際連合の無力を見るにつけ、我国が独自に国会にて北朝鮮への非難決議をいくら可決しようとも、北朝鮮には屁の河童であるし、びくともしない。つまり形式上に過ぎない決議ほど空しい事はないのである。返って北朝鮮を刺激するだけである。解らない事ではないが、ここでは実をとるつもりで、そんな決議や制裁より、ここは拉致問題を優先し、それらを早急に解決にすべきではなかったのかと思っている。こう言う事をやるから、あの蓮池さんに安倍さんあのように書かれると思わないのだろうか。私が安倍さんの立場だったら、「アベノミクス」の名誉挽回として、日本国に残る宰相としての名声を上げるにはこの拉致問題の解決より他に無いと思うのだが・・・・・・・。
結果として今後の選挙を有利に進められ、日本政治史に残る宰相と崇められるは必定と思うのだが。