新党大地“ゆ党”(野党と与党の間)となり、これで鈴木宗男代表の政治生命は尽きた?

 参院選の「前哨戦」といわれる4月の北海道5区補選。新党大地鈴木宗男代表が9日、自民党公認候補を支援すると表明し、大混乱になっている。宗男氏の娘・貴子衆院議員は民主党所属。当然、オヤジも民主党候補を支援するとみられていた。
 雲行きがおかしくなったのは、昨年の12月28日。安倍首相が官邸に宗男氏を招き入れてからだ。宗男氏は「2人だけの話で言及すべきでない」などと詳しい内容は明かさなかったが、補選や夏の参院選について意見交換をしたという。2人を引き合わせたのは、安倍首相の“お友達”荒井広幸参院議員だともっぱらだ。
「12月中旬に宗男氏は亀井静香氏、村上正邦氏と会合を開いています。その際、亀井氏が『過去の共産党との確執もあるだろうけど、水に流して、野党共闘に協力すべきだ』と助言したら、宗男氏は『わかりました』と答えたそうです。しかし、あっという間に手のひらを返した。亀井氏は激怒しているようです」(政界関係者)
 宗男氏には強烈な“共産党アレルギー”があり、共産党が候補者を取り下げての野党統一候補には反対だという。しかし、夏の参院選北海道選挙区では民主党の2人目の候補の鉢呂吉雄経産相を推薦している。補選は自民で、参院選は民主――。有権者は訳がわからないだろう。
 宗男氏としては、自民、民主両方に“ゆさぶり”をかけて主導権を握りたいのだろうが、今回はただの補選ではない。“オール野党”で圧勝し、参院選に弾みをつけ、安倍首相を引きずり降ろす大チャンスなのだ。もちろん、安倍首相も必死で、「北海道では大地が影響力を持っている。鈴木氏はキーマンだ」と宗男氏を持ち上げている。
「安倍・宗男会談は2人だけで行われていて、何か“密約”が交わされた可能性もある。17年4月には、宗男氏の公民権停止が満了となります。その時までに道内で影響力を持ち続け、国会議員や知事などいろんな“選択肢”を残しておきたいのでしょう」(民主党関係者)
 宗男氏も大地も、「おおさか維新」と同じで“ゆ党”ということだ。
 
 
これ「北海道5区補選で自民支援…宗男氏“手のひら返し”のウラ」と題した日刊ゲンダイ112日の記事である。
 
 
安倍首相の“お友達”荒井広幸参院議員 新党改革所属
 
 政治屋(私は政治家と思っていないからこう呼ぶ)は少しでもブレれば選挙民には信用されなくなる。これが一番怖い筈だが、百戦錬磨の鈴木宗男さんもついに歳には勝てずボケたと言える。あれほどの苦難を乗り越えてきたあのバイタリティはどこへ行ってしまったのか。それをたった一回の安倍さんとの密会で崩れるとは信じがたい。が、それほど野党暮らしは過酷だったと言えると言う事か。やはり権力は強いと言う事だと思う。そこら辺の議員の一人だった菅官房長官も今じゃ次を狙う実力者までのし上がったと言う事は、如何に権力を握り金を握った者(政権党内閣の金庫番である官房の主)が強いと言う事をさすがの宗男さんも今にして見せつけられたと言う事だろう。金は人間や主張をも変える魔力である。まざまざと見せつけられた感じだ。しかし武士は食わねど高楊枝。政治屋政治屋の志を捨てればもうそれは政治屋ではなくなる。言ったその時点でもうそれは政治屋ではなくなってる。選挙民を侮れば火傷する。今後が待たれる。