百歳を祝い、老人の日(九月十五日)に首相から贈られる純銀製の「銀杯」(八千円相当)について、厚生労働省は来年度から安価な代替品にするなど見直す方針を決めた。贈呈は一九六三年度に始まったが、長寿化が進み、半世紀で対象者は百五十人余りから約二万九千人に激増。昨年度の予算は約二億六千万円に達し、財政負担が大きすぎると判断した。
厚労省は(1)杯の形を変えず、安価な材質に見直す(2)杯ではなく、より低価格な代替品にする(3)祝い状だけを贈る-などを検討している。
銀杯は直径九センチで純度約99%の純銀仕立て。中央に「寿」、裏面にはその年の老人の日の日付や、「内閣総理大臣」の文字が刻まれている。毎年三月に翌年度の対象者数を見積もり発注するが、例年九月までに約一割の人が亡くなるため、余った分は回収し、鋳造し直すための費用もかかる。
事業は老人福祉法に基づき、百歳を迎える人の長寿を祝い、社会への貢献を感謝する目的で始まった。初年度の対象者はわずか百五十三人だったが、昨年度は二万九千三百五十七人(男性四千三百五十七人、女性二万五千人)と約百九十二倍になった。
<老人の日> 内閣府によると、1947年に兵庫県野間谷村(現・多可町)で始まった敬老行事がきっかけで9月15日を「としよりの日」とする運動が全国に展開。66年に「敬老の日」と名を変え、9月15日が国民の祝日となった。2001年の老人福祉法改正で9月15日は「老人の日」に、03年の「国民の祝日に関する法律」改正で、祝日としての「敬老の日」は9月の第3月曜日となった。
これが役人の常道たる考えである。国の財政状況が悪いから切り詰める?びしては少々考えが貧困というよりは、やはり前向きな検討は絶対できない人種だと言う事がハッキリ解かる。どうすればより良い切り詰めが出来るか?と言う事まで考えが及ばない?いや、まず自分らの事を先に考えれば今まで100かかってたのを50にすれば良い。これは当たり前だが、そもそもこの制度は何のためにと考えれば頑張ってきた我々の先輩に対して敬いをもって長寿を共に喜び祝うためだと言う事までは解かっていたのだろうが、単純に切り詰めつまり現予算の切り詰めでしかないのである。それなりの気遣いをもって考えれば、国家公務員を31人削減(平均年収700万円とすれば)すれば済むのである。つまり仕事の出来ないあるいは公務をよそにアルバイトしてる輩たち国家公務員を、47都道府県で各県で1人削減すれば銀杯の質落とさずに出来るのである。将来のギリシャを憂うつもりで考えれば出来るのである。これが財政再建の基本的な第一歩なのではと私は考える。